新時代のネットワーク、IP-VPN
富士通(株) ネットワークサービス本部 マーケティング統括部 アウトソーシングビジネス推進部 村田 亮 |
情報共有やmailだけでなく、基幹業務アプリケーションのWeb化や企業のインターネット利用が進み、社内ネットワークのIP化がますます進んできました。 IP-VPNとは「現実的なコストで、数人の営業所も含めてすべてをネットワークでつなぐ」「広帯域な回線を安価に利用したい」「専用線だけではなく、ADSL、モバイルでの接続を行いたい」など、従来の専用線での接続やフレームリレーでは実現が難しかった利用形態が、IP-VPNならば可能です。IP-VPNは文字通りIP専用に構築されたネットワークです。しかし、インターネットとは違い、ほかからは絶対に情報を盗まれないよう閉域性を確保しながら、通信事業者が用意した大規模なネットワークを共用で利用するのが、IP-VPNサービスです。これにより、質の高い情報を全国の拠点でスピーディーに共有できるのです。 IP-VPNの特長■経済性(TOC削減)大きな投資をして自社でネットワークの仕組みをつくる必要はありません。 ■信頼性(セキュリティ確保)企業が利用するネットワークとしてセキュリティに心配はないのか、といった不安を感じていませんか。そんな心配も、IP-VPNには不要です。IP-VPNは大きなネットワークを共同で利用していますが、それと同時に、セキュリティを高めるためにMPLS(*1)という技術を駆使して、それぞれのネットワークを独立した状態にしています。自社のネットワークは自社だけが使える、他社のネットワークとは絶対つながらない。専用線並みのセキュリティを確保できるネットワークです。 ■拡張性多くの通信事業者が、事業所の規模や仕事の形態に合わせ、IP-VPN網に接続するためのさまざまなアクセス回線を用意しています。社員の多い事業所なら専用線、社員の少ない事業所ならADSL。外回り中心の営業部員にはモバイル接続が可能なダイヤルアップ。これにより数人の営業所でも、大規模な事業所でも、規模に見合ったコストでネットワークに接続が可能になります。IP-VPNサービスは、今後もFTTHやモバイル常時接続などのブロードバンドサービスへの対応も予定されている、拡張性の高いサービスなのです。 ■運用の容易性IP-VPNは接続先の増減に簡単に対応できます。専用線やフレームリレーなど旧来のネットワークだと、接続する支店の増減時にシステム全体の見直しが必要になり、ネットワークの変更にともなうコストがかかりました。
FENICSビジネスIPネットワークサービス富士通では現在、以下のような特長を持つIP-VPNサービスを「FENICSビジネスIPネットワークサービス」(ビジネスIP)という名称でご提供しています。
(1)高レベルのセキュリティ さらに多様化するネットワークサービス今後もネットワークが、仕事に、企業に、大きな変化を起こすのは間違いないでしょう。また、今後も広域LANサービス(*2)をはじめさまざまなネットワークサービスが登場してきます。それだけに、これからの企業はコストダウンやセキュリティ確保を目指すのはもちろん、ネットワークをどう使えばもっと変われるのか、もっと前進できるのか、それをしっかり考えていかなくてはなりません。 (監修:編集委員 吉城 寿雄 ザ・パック(株))
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