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ほっ!とコーヒー 第32回

桜、お花見、春実感


そろそろお花見のシーズン! 桜といえばソメイヨシノですよね。でもこのソメイヨシノの歴史はあんがい新しいもので、明治の初めに染井村(現在の豊島区駒込あたり)の植木職人によって売り出された、オオシマザクラとエドヒガンの雑種というのがよく聞かれる説になっています。ソメイヨシノの名は、その当時吉野山のヤマザクラと混同されやすいとのことで「吉野(桜)」と「染井」から命名されたそうです。

ところで桜の開花予想の方法ってご存じですか? 各地で標本木(東京は靖国神社)となるソメイヨシノを目安に、いくつかの方法があるようです。気象庁では、より精度の高い「温度変換日数法」というものを用いた計算式に、今年からつぼみの状態観察も加えて予想するのだとか。そして標本木に5〜6輪以上の花が咲けば「開花」、80%以上のつぼみが開けば「満開」となるわけです。なじみやすいところでは積算温度による予測方法というのもあります。例えば2月1日からの毎日の平均気温の積算が400度を超えた頃とか、元旦からの平均気温の積算600度説など、ちょっと試してみるのも面白いかもしれませんね。

卒業〜お花見〜新スタートと、心はなやぐ季節を飾る日本の花。今年はドンチャン騒いだりせず、良識ある大人のお花見で、みんなでしみじみと桜の美しさと春の訪れを楽しむ、そんなお花見にしてはいかがでしょうか。


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