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ほっ!とコーヒー 第30回

名月とJazz


秋の夜長は、ゆっくりとグラスの中に月明かりを落として、ワインでも愉しみながらスタンダードジャズに耳を傾ける、なんていかがですか?

なぜか秋はJazzが似合う、そんな季節のような気がします。秋をイメージさせる名曲が多いせいでしょうか。

"秋(autumn)"という言葉をタイトルに使った曲として親しまれているのは「オータム・イン・ニューヨーク」「オータム・リーヴス(枯葉)」「アーリー・オータム」など。また"月(moon)"という言葉もよく使われます。「ムーン・ライト・セレナーデ」や「フライ・ミー・トゥー・ザ・ムーン」、そして映画でも知られる「イッツ・オンリー・ア・ペイパー・ムーン」では、"紙で作った月も、あなたが私を信じるなら本物になる・・・"なんてロマンチックに歌っています。そのほかにも探しはじめると、あの曲もこんな曲もといった具合に見つけることができますが、やはり洒落たラヴソングが多いようです。どれもスタンダードなだけに、いろんなアーティストの演奏を聴き比べてみるのも面白いかもしれませんね。

Jazzの名盤・名演奏を聴きながら、やわらかな秋の訪れに、そして名月に乾杯。月の中のウサギたちも恋しているように見えてきますよ、きっと。

ちなみに、日本では月の中でウサギが餅をついているように見えますが、中国ではカニの姿に、ヨーロッパでは、女性の横顔に見えるのだそうです。ならば、今宵は曲にあわせて違った月の表情を探し楽しむなんていうのはいかがでしょう。

Jazzの名演といえば、今年も10月末から「富士通コンコード・ジャズ・フェスティバル2008」が開催されます。今年はボサ・ノヴァ誕生50周年でもあり、ひと味違ったJazzの魅力を堪能できそうです。
秋と名月とJazz。いい夜になりそうです。


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