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ほっ!とコーヒー 第25回

紫陽花(アジサイ)の愉しみ


梅雨時の雨を“素敵”と感じさせてくれるシーンってありますよね。
例えば「紫陽花」も、そのひとつ。とても日本的な情緒に触れるひとときを演出してくれる花ですよね。

紫陽花の名所と言われるところを訪れると、傘に落ちる雨音も心地好く感じ、心が洗われるような気がします。
和菓子屋さんを覗いてみれば、紫陽花の季節にちなんだ、キレイなお菓子が目を愉しませてくれます。

紫陽花は、日本では150種、ヨーロッパで品種改良された園芸品種は400〜500種もあるそうです。
よく見かけるこんもりとした花を楽しませてくれるのは“西洋アジサイ”。もとは日本原産の“ガクアジサイ”を改良したものだそうです。

子供の頃、丘の中腹に毎年花を咲かせる紫陽花があって、記憶の中ではピンク色をしていたと思ったら、昨年観に行ってみたら藍色をしていたんです。あれ?ピンク色の記憶は気のせいか?
そう思ったら、実は、紫陽花は土壌が変化すると色が変わるのだそうです。大雑把にいうと、アルカリ性の土壌ではピンクや紅色に、酸性の土壌では青や藍色に。また、咲き始めの白っぽい色から水色、あるいは薄紅色、そして咲き終わるまでにどんどん色を濃く変化させていくことから、“紫陽花の七変化”とも。日々その変化を楽しめる花というわけですね。


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