毎朝の駅までの通勤路。いつもの曲がり角。変わらぬ毎日の風景でも、この季節何か違うものを見つけた気分になったことはありませんか。

それはきっと初夏の香りかもしれません。住宅街を歩いていると、庭先から初夏を告げる花がその香りを撒き散らしているのかもしれません。足早に通勤を急ぐ人をほっとさせてくれるひと時です。今の季節はジャスミンでしょうか。

道端に可憐な花を見つけその名前がオオイヌフグリと分かったとき、ちょっとした幸福感にもつつまれます。いろんなものを見つけながらの駅までの歩みは、きっと時間を短く感じ、そして心を豊にしてくれるのではないでしょうか。

運がよければツバメの姿を見られるかもしれません。今度はそのツバメの巣を、そしてその次はツバメのヒナたちをと、楽しみが膨らんでいくことでしょう。

今日一日の始まりの駅までの歩みを心地よい時間にする為に、ちょっとした視点の変化を持たせてみては如何ですか。

あの角を曲がればもうすぐ駅です。今日は階段をひとつ飛ばしで昇ってみますか。駅までの道すがらで、いつもと違う自分も見つけたことですしね。

会社に着いたら朝のひとコマを同僚に話してみては如何ですか。こんな楽しみ方、もうすでに実践している方々も多いかもしれません。