筆者は、2017年10月から5ヵ月間、アジャイル開発手法を適用したシステム開発プロジェクトに開発者として参加した。会社全体でも、アジャイルで開発した実績は少なく、手探り状態でのスタートだった。プロジェクト初期に生じた問題を解決するため、筆者のチームは14のアジャイルプラクティスを導入した。なかでも、「ペアプログラミング」「プランニングポーカー」が開発効率の向上という観点で特に効果的であった。また、筆者がプロジェクトに参加したのは入社1年目であり、実業務のシステム開発は初めてだった。新人社員が業務に携わるうえで重要なことは様々だが、アジャイル開発では「チームをより良いものにしていくという意識」「会話・発言する力」が特に必要であると体感した。本稿では、アジャイルプラクティスの実践記録、導入時のポイントと、新人社員がアジャイル開発に携わるうえで重要と感じたポイントについて論じる。 |