情報システム部門が分社化されてできた情報システム子会社の強みは、親会社の業務と既存システムを把握している事である。さらに当社は富士通の資本参加により、技術面でのレベルアップも期待されている。しかし分社から年月の経過に伴い、有識者の離職やユーザー部門との関係希薄化により、お客様の業務を把握できている人材が減少している。また、多種多様な技術の変化に追随できず、お客様の期待に応え、満足いただける提案ができていないという悩みがあった。
筆者は、上記の状況の中で「お客様に満足していただける企画・提案」を実現するために、同様の情報システム子会社と共同で、4つの観点(①業務、②ニーズ、③技術、④付加価値)で施策立案し、PDCAサイクルにより改善を図っている。本稿では、実施した改善施策のうち、効果が高かった施策の事例を紹介するとともに、実践を通して得られた「施策の有効活用」に関する気づきについて述べる。 |