日本ゼオングループでは、情報を保管・管理するための仕組みとして、Microsoft社製のSharePoint Server(以下、SPS)を使用しており、格納されているデータの容量は4TBを超える大規模なものとなっていた。利用中のSPSのバージョン(2007)がサポート切れになることを機にバージョンアップを行うことになり、2017年のゴールデンウィークに移行することが必達の要件として進められた。プロジェクト序盤に移行期間の目標を立てたが、当初想定した移行方式では、約1.5倍の時間がかかることが分かった。そのため、「移行中間サーバ増設による並列化」「移行順序のルール化」「移行タスクのグループ化」の3つの移行時間短縮案を検討し、移行リハーサルを繰り返しながら移行計画の精度を向上させたことで、結果的に目標期間内の移行を達成することが出来た。
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