「働き方改革」というフレーズが渦巻く中、顧客対応や現場対応などでの社外業務が多く効率的な業務遂行が必要な当社においても様々な業務改革を行う必要が出てきた。基幹システムについては2015年頃から総務部門により基幹システム更新が開始され運用改善が進み始めた。しかし、これまでICT部門が18年間運用管理してきたデータベース機能を持つグループウェアシステムでは迅速な情報共有や情報伝達が難しくなってきた。そこで2016年にグループウェアのリプレイスを決断し、「働き方改革」を念頭に置いたシステム構築を進めることになった。
これまで顧客の情報である設計情報の安全・安心な情報管理、ファイルサーバで運用しているプロジェクト管理データベース構築などを進めてきた。しかし、社外からのアクセス利用やこれまで分散されていた物件の設計情報の集約など、効率的に業務を遂行するために必要な課題も多く残っていた。また、迅速な企画経営判断のために、蓄積した情報からの情報分析が必要となっていた。
本論文では、グループウェアをリプレイスするにあたり、これらの課題を解決するために工夫したポイントなどについて述べる。 |