当社は平成26年2月に関東で発生した大雪の際に広域交通網の麻痺により、多大な損失を出してしまった。社内各部の連携に問題があり、雪害で配送できない状況にありながら受注分をすべて生産し大量の廃棄ロスを生じたためである。この教訓から全社を挙げて緊急時の生産・出荷体制を見直した。取り組みの一環として、情報システム部門は受発注システムへの緊急対応機能の拡充を行うとともに、工場・本社合同での定期的な緊急対応訓練の実施を担当している。
システム運用を担当する入社三年目の筆者は平成28年5月から緊急対応訓練の実施チームに入った。全国20工場の現場社員とともに訓練を行う中で、運用担当者として様々な気付きを得た。特に情報システム部門として現場確認がいかに重要であるか、経験を通じて学んだことと今後の取り組みについて論じる。
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