銀行の勘定系システムとして採用したパッケージシステムが保守期限を迎えるにあたり、システムのアップグレードを行うこととなった。パッケージの基本機能のみを利用しているのであれば、システムの機能は保証されている。しかし、本事例では基本機能にカスタマイズを実施し、機能追加を行っている。そのため、カスタマイズ機能や基本機能とカスタマイズ機能の連携について確認する必要がある。
今回のようなパッケージを利用した勘定系システムでは、リバースエンジニアリングツールを利用しただけでは、現行システムの正確な把握が困難である。そこで、解決策としてリバースエンジニアリングツールと業務要件から業務処理フローを解析する新しい仕組みを確立したので、その方法を提案したい。この方法により、パッケージ基本機能とカスタマイズ機能について、業務要件の可視化が容易に実現可能となる。
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