28年4月に熊本地震、8~9月に東北・北海道で大雨、土砂災害が発生したように大規模災害はいつ発生するかわからない、企業の情報漏えい事件も数多くあるが、いつ発生するかわからない。
システム部門としては大規模災害などに対する事業継続対策、万一の情報漏えいを防止する情報セキュリティ対策の必要性は十分に認識し、ベンダーから対策機器、システムの提案は多くある。しかし、大規模災害などが発生するか否かも不明で、日常的に費用だけ発生する対策の費用対効果を説明することは非常に難しく、経営環境が不透明な状況では対策実施が困難な場合も多い。
当社では経営環境の厳しい中、事業継続対策と情報セキュリティ対策を行うシステム構築を実現した。本論文では、経営トップが決断できるようシステム構築の進め方をいかに工夫したかを示すとともに、実施したシステム構築内容と効果的にシステム構築を行うためのポイントについて述べる。
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