観光産業は、日本における成長戦略の一つの柱であり、年間訪日観光客数4,000万人を目標に掲げ基幹産業とすべく日本政府は力を入れており、訪日外国人観光客は着実に増加している状況である。訪日の際、外国人観光客が情報源として活用するツールは、手軽に利用可能な観光Webアプリケーションが主流となっている。しかしながらWebアプリケーションは、コンテンツが陳腐化しやすい・更新コストがかかる・外国語対応が未整備である、といった課題を抱えている。
これらの課題を解決するため、観光コンテンツのLinked Open Data化、ツイッターを利用したユーザー間の情報共有機能、ユーザーが利用した観光プランの情報共有機能を盛り込み、「ながさきロケなび」と「中尾山うつわ散策マップ」の二つの観光Webアプリケーションを開発し一般公開した。
本論文では、 これらの観光Webアプリケーションの開発から公開に至るまでの検討経緯・技術紹介と、運用開始後の利用状況等の評価、及び今後の課題について述べる。
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