当社では事業の一つとして食品開発のサポートを目的としたブレンド品の開発・製造をおこなっている。
当社の特徴は、商社として得た知識や情報を研究開発に活かし、
お客様が求める味や風味を設計して最適な形態で提供することにある。
そのため、ブ
レンド品の開発・製造業務では素早く原材料を組み合わせて配合設計ができ、且つ多
様な製造工程にかかるコストを把握できるシステムが求められる。
そんな中、従来での業務では業務全体で捉えずプロセス毎に対応してきたため、データ連携やメンテナンスが希薄となり、データの重複入力や重複管理が発生する問題を抱えていた。
そこで今回、開発・製造業務をサポートするシステムの役割及び従来の問題点を踏まえ、データの一元管理化を目的としたシステム構築に取り組んだ。
本論文では、構築手順で重要となるフェーズについて述べ、データの一元管理化に伴う改善点と副次的効果、今後の課題と展望について考察する。
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