山崎製パン株式会社はパンを中心とした食品製造業であり、計算センターはシステム部門として受発注業務などの基幹系を中心としたシステムの開発、運用、保守を行
っている。
運用部門は東京と大阪に存在し、筆者は運用部門の西拠点である大阪センターにて運用改善、新規取引の準備やバックアップ訓練を中心として業務を担当している。
当社はメインフレームを基盤とした基幹システムを約30年間運用してきた。
運用部門でも、その間培ったノウハウから運用標準を築いてきた。
しかし新たな技術を導入した基幹システムの刷新により、運用管理の面で課題が生じた。
社内のシステム部門
として今後を見据えた新たな管理指標が必要となり、ITILに基づく管理手法を導入した。
この論文では、ITILに準拠した運用管理ツールの導入が、運用部門の障害管理体制にもたらした効果について考察する。
また、取り組みの中で、チームとして目標を見据え粘り強く継続することやコミュニケーションの重要性について、筆者が学んだことを示す。
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