当社はJXグループのIT機能会社として、グループ各社にITサービスを提供している。
従来はうち一社の依頼にもとづき、システム開発(構築)・保守・運用を行うことが多かったが、複数の異なる会社を対象とした「共通サービス」という新しいITサービスの形態も存在する。共通サービスは、当社が主体となってシステム開発(構築)・保守・運用を行う点が大きく異なる。筆者が今年度より担当している電子決裁システムも共通サービスの一つである。
本論文では、電子決裁システムのプロジェクトで経験した「ユーザーとの情報連携の難しさ」について、共通サービスという切り口で論じていく。
共通サービス特有の課題を明らかにした上で、従来のプロジェクトマネジメントに加えて留意すべき点について考察する。
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