不確実性の時代、ITプロジェクトは多くの危険にさらされている。
危険は、品質・コスト・納期だけでなく、スコープやコミュニケーション、組織管理や調達管理などプロジェクトのあらゆる分野に潜んでいる。
これらの危険を早い段階で予知し、予め対策を考えておくのがリスク管理である。
しかし、危険予知を属人的能力に頼っていると、予知に漏れが生じるという大きな危険がある。
予知できない危険は、管理しようが無いからである。
そこで当チームでは標準をプロジェクト活動の基軸とし、チェックリストを使用したレビューにより、危険予知を組織的かつ効果的に行い、プロジェクト品質の安定化を図っている。
さらに、新しい知識体系を標準に取り込むことで標準の高度化を図り、プロジェクト品質の向上につなげている。
その結果、計画年度内でのシステム実用化率は60%から80%程度に向上し、全てのプロジェクトで投資対効果は100%を超えた。
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