JX日鉱日石インフォテクノ㈱は、手組みシステムの保守がこれまで多くを占めたが、近年パッケージの保守が増加している。
パッケージの保守ではユーザー要望は、コスト面から標準機能のパラメタ設定の範囲で実現することが望ましいが、手組みと異なり内部構造を変更するわけではないので、パラメタ設定ではどうしてもできないことがあった。
ユーザー満足度の観点から、手組みと比べユーザー要望に対し、細かな部分までは対応できず、満足を向上させにくい点をパッケージ保守の課題として分析した。
本論文では、パッケージ保守では、SEは要望を実現する上でユーザーの不満抑制が特に重要であると考え、保守にプロトタイプの考え方を導入し、標準機能の利用開始という比較的規模の大きな保守で、有効であることが確認できた。
ユーザーの満足向上には、コミュニケーションスキルの充実が有効と考えられ、今後向上を図っていきたい。
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