汎用機ユーザーとしての長い期間があり、インフラの整備自体はかなり遅れた。
いざ、オープン環境としてのアプリケーションを組もうとしても、まずインフラを作ることからはじめなくてはならなかった。
そのための投資もかさみ、社内でのノウハウ不足、一からの設定作業、また現場でのネットワークトラブルの対処などが発生し、担当の養成もままならなかった。
規模としては店舗400カ所、主要拠点12カ所、PCは1600台、サーバ50台をサポートするが、ネットワークの品質、老朽化の対策、アプリケーションのアーキテクチュアの進化をみると、決して業務システム構築時に片手間ではできない分量があった。
逆に先行してインフラ・ネットワークを構築しておいてサービスをのせていく、運用も少人数で出来るように考える、理屈よりも実践で構築して行く方法をとった。
技術の発展はすばらしく当初考えていた以上のことが実現できている。
システム構築では裏方の仕事だが、コスト削減だけが目的ではなく、品質を向上させ、サービスを拡充することによって満足度を上げていくことを一歩一歩地道に積み上げていった。
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