筆者は、2011年4月に新卒で入社した2年目社員である。4ヶ月間の新入社員研修の後、基盤システムを担当するITサービス本部の内製開発チームに配属され、本年4月までの9ヶ月間で4つの社内システム開発プロジェクトに携わった。これらのプロジェクトを通じ学んだことは「目的を達成するためには何が必要かを自分で考え」、「必要な知識や情報を自ら探し修得し」、「自分で自分にコミットしたことを確実に実践する」ことの3点であった。これは、OSSのビジネス利用が主流になりつつある今の時代のSEに求められる重要な行動だと感じた。
今日、IT技術は日進月歩で変化し、且つ、そのノウハウもインターネットを中心に溢れている。まずは先輩に付いて下働きをする事を想像していた筆者は、現実の厳しさを知ったのだった。
本論文では、筆者がこの9ヶ月間で経験し、学んだことを踏まえ、今後のSEに求められる資質は何かについて考察する。
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