当社は独自に社内電話交換網を構築しており、発変電所の運転操作・事故の復旧操作のための指令、電力設備全般の保全管理のための連絡などに利用している。今回、電話交換網の設備を更新するにあたり、信頼性を確保しつつコストを削減し、利便性の向上を図った。
新システムは、中継線には従来の共通線及び個別線信号方式を、加入者線には従来の方式に加えIP方式を採用したIP型交換機を導入した。当社の持つ既存のIPネットワークを活用することにより、交換機台数を削減し工事コストを半減するともに、内線電話として使用しているデジタルコードレス電話(PHS)の利用可能事業所を拡大するなど、業務効率化に貢献した。更に、非IPによる中継方式では世界初となるPHSの局間冗長化機能を実装し、非常災害時などにおいても連絡手段を確保できるよう信頼性を確保した。
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