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12/03/16 更新
 

論文詳細

ITIL V3実装へのアプローチ

東京海上日動システムズ株式会社
論文要旨

ITILV3の導入は、なぜ進まないのか?
2010年度LS研究のテーマとして、掲題のテーマについて、ユーザー企業の現状、今までの取組み状況を本音ベースで収集、分析した。
ITILを導入しても、うまく回らないといった課題は、今までのLS研でも報告され、その対策が研究されてきたが、いっこうに解決されていないようである。
当分科会では、長年の課題に対して、ITILの書籍だけでは足りない、アセスメント手法、導入と推進に必要な体制の整備を中心に、V3導入に向けた支援ツールを提供することで、ITIL V3の導入に一歩を踏み出す後押しをすることを目的に、独自に研究を進めてきた成果をここに示す。
一方で、研究の一定の整理がつき、あらためて研究成果を振りかえると、「導入」のフェーズでは、「プロジェクトマネジメント」フレームワークのとの共通点が感じられた。
私たちはITILのことはITILの書籍に書かれていると思い込みがあったように思う。
わからない、わからない、といっているITILの導入手順については、やはり、ITILの書籍には十分書かれておらず、導入のプリンシプルは、「プロジェクトマネジメント」で整理されているのである。
このことに当分科会の中で気が付かなかったので、結論についても当分科会独自の整理となった。
しかしながら、詳細さは足りないと思うものの、本質的な方向性は、プロジェクトマネジメントと一致しているものと自負する。
「プロジェクトマネジメント」手法の活用については、本論文で述べてはいないが、当分科会で作成したツールやガイドラインを活用しながら、本来のプロジェクトマネジメントのフレームワークを活用することにより、積極的にITIL V3の導入に着手し、より多くの企業に期待する効果の獲得、成功事例を実感していただくことを期待する。

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