中堅・中小製造業の情報管理基盤は生産管理業務を中心とした仕組みがほとんどである。円高によるさらなるグローバル化、震災よりクローズアップされた事業継続(BCP)の背景がある中で、新たな切り口や従前の発想から異なる新SCMの構築を必要としている。
それは、拡大膨張するアジアのボリュームゾーンと対局にある縮小均衡に向かっている国内マーケットの中で、中堅・中小企業情報管理基盤の方向性について提言したい。それは、生産管理中心の個別情報管理から経営システム基盤への脱皮である。
付け加えると、製造業のコアコンピタンスである「商品の競争力」を左右する商品企画から量産段階に至る業務の中で、CADは導入されている。しかし、その周辺にある生産準備や技術情報の連携作業は人海戦術であり、情報共有化の基盤整備がされていない。
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