企業内に生成・蓄積される情報は、業務ごとに部分最適化が図られてきた結果、散在化・複雑化しており、業務間で有効活用することが難しくなっている。企業内システムの全体最適化のためにも分散した情報の統合による有効活用が求められており、これを実現する技術としてEII(Enterprise Information Integration)が注目されている。LS研:研究分科会ではEIIの機能と特徴を明確にし、メンバー各社の具体的なニーズを元に三つのケースを検証モデルとしてプロトタイプを作成し有効性を検証し、有効であるとの結論に達した。この結果を受け導入検討を開始した企業において、実際の企業内情報システム環境を使用してEIIの有効性の実機検証を行った。富士通(株)で開発中のEII製品である「III(トリプルアイ)」を使用し、異なる環境の複数のプラットフォーム上にある情報系業務・基幹系業務のデータを容易に統合できることが確認でき、実際の企業内情報システム環境でもEIIの有効性が確認できた。
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