IT技術の急速な高度化のなか、ビジネスからのシステムに対する要求は複雑さを増す一方である。複雑に連携するシステムの実現には、全体最適思想が必要不可欠だが、全体最適思想をシステム開発活動に一貫して維持することは困難である。日揮情報システムでは、情報誘導型設計を根底に置くDOA(Data Oriented Approach:データ中心アプローチ)によるシステム開発に多数チャレンジし、全体最適なシステムの効率的な実現に成功してきた。データに着目し、データモデルを中核として活動するこの手法は、システムの構想計画、設計、開発、レビュなど、システム開発全般に効果的に作用する。その手法の概要と実践方法を取りまとめる。
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