企業にとってIT資産の管理は、資産を有効活用するだけでなく、コンプライアンスリスクを低減するためにも強化が必要なものである。特に大規模システムでは管理するIT資産が膨大であり運用が困難となっている。
第一生命では2005年4月の個人情報保護法の施行を受け、従来のIT資産管理の見直しを実施した。管理対象は約17万台に上っており、従来の運用ではデータの質、精度が低く、運用負荷も高くなるという問題が発生していた。
現状の分析を行い、ITILの構成管理、変更管理をふまえ、運用のシステム化を実現することで、データの質、精度をあげ、運用サービス向上を実現した。運用プロセスは完成した時点から現場との乖離が始まるため今後も継続的な改善が必要である。
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