当社では、JANコードをベースとした単品管理や仕入取引の電子化といったシステム基盤の上に、次世代ツールであるICタグを活用し、「売場」という顧客接点を改革するシステムの構築にトライした。2004年10月に、婦人靴売場でICタグの活用実証実験を実施し、2005年4月より実用化。2006年1月には、これを発展させるかたちで、婦人服セレクトショップでも実験のうえ実用につなげた。これらのシステムの導入により、業務の効率化だけではなく、接客時間は20~50%効率化、その接客中に紹介する点数は約80%増加し、婦人靴売場、婦人服セレクトショップとも実験期間中は前年同期比で10%以上の増収につながった。お客様が百貨店に求めるものは、品揃えの多様さや変化に加えて、高質な接客。合理化で店頭人員が減る中、「お待たせしない売場」「欲しいものがすぐ見つかる売場」をテーマに店頭での高質な接客を支援する仕組みを目指した。
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