メインフレーム上で,システムの性能品質の悪化が進んでいる.2007年問題とは関係ない.やるべきことをやっていないだけである.問題の本質を見極め,基本に忠実に対応することが今求められている.新・性能評価プロセスの実践が重要となる.
CPUのダウングレードとともに,CPU統合のニーズが増えてきた.そこで,CPU統合プロセスを見える化し,CPU見積り手法「CPU能力積上げ方式」の考察と,3つの性能品質問題について事例を使って紹介する.
(1) AVM(仮想化)を使うと,ジョブの処理時間が不安定になることの分析と対応
(2) ブラックボックス化したシステム環境への対応
(3) 性能品質の悪いアプリケーション(CPUループが頻発)への対応
前回の論文と合わせて,性能評価プロセスの見える化手法も一通り完成した.この取組みは性能品質の向上だけでなく,今後内部統制とも密接に関係してくるので一日でも早い着手をお勧めする.
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