このページの本文へ移動
  1. ホーム >
  2. ソリューション & サービス >
  3. 富士通のSAPソリューション >
  4. 導入事例 >
  5. 富士フイルムコンピューターシステム株式会社様

システム連携の統合基盤を再構築することにより運用コストの大幅削減と開発生産性の向上を実現。

富士フイルムコンピューターシステム株式会社様 導入事例


富士フイルムグループのITを支える富士フイルムコンピューターシステム株式会社(以下、FFCS)様では、グループ内のシステム連携にEAI(注1)ツールを利用していました。しかし、コスト面・機能面の問題が顕在化したため、標準技術を採用した統合基盤「SAP NetWeaver Process Integration 7.1」(以下、SAP NetWeaver PI)を導入。運用コストを削減し、機能面での問題を解消しました。基幹システムSAP ERP(注2)製品と親和性が高く、拡張性に富むため、システム開発の生産性も向上しています。

[ 2010年6月9日掲載 ]


導入事例概要
業種: 情報サービス業
導入システム: システム連携 統合基盤、SAP NetWeaver Process Integration(SAP NetWeaver PI)
課題と効果
1 TCOの削減 標準技術の採用とシステム連携開発の標準化により、開発コストおよび運用コストを削減。
2 基幹業務を支えるシステム連携基盤の強化による、経営強化への貢献 Webシステム・リアルタイム連携への柔軟な対応により、システム連携に関わる工数の削減とスピードアップ。
3 将来にわたる管理性、拡張性を拡大 システム構成の最適化により、柔軟な拡張性と処理継続性が高い基盤を実現。

導入の背景

システム連携における機能面、コスト面の問題が顕在化

富士フイルムグループは、現在を「第二の創業期」と位置づけ、写真フィルムという圧倒的なコアビジネスを持った企業から変化し、新しい複数の強い事業で成長し続ける企業へと転換しています。フィルムで培った先進・独自のコア技術を土台に、液晶パネルディスプレイ材料などの「高機能材料」、医薬や機能性化粧品、サプリメントを中心とする「メディカル・ライフサイエンス」、印刷板材料や機器の「グラフィックシステム」やカメラ付き携帯電話用レンズユニットなどの「光学デバイス」、デジタルカメラやデジタルプリント、フォトブックなどの「デジタルイメージング」を重点事業分野とし、積極的な設備投資、M&A、研究開発投資を推し進めています。
こうした富士フイルムグループのIT全般を支えているのがFFCS様です。FFCS様は、富士フイルムグループの情報子会社であり、基幹系システムを中心に、ITの企画・設計・開発・運用を担っています。また、仮想化技術による基幹システムのサーバ統合、グローバルSCMといった先進的な取り組みも行なっており、システム連携の統合基盤の再構築もこうした取り組みの1つです。


システム事業部
ITインフラ部
部長
柴田 英樹

「現在、富士フイルムグループは、強靭な企業体質を早急に構築し、今後も市場拡大が期待される事業分野で成長戦略を再構築中です。これを受けてIT戦略として(1)連結経営の支援、(2)標準化による各社情報基盤の整備、(3)グループ共通インフラの整備が掲げられ、各種IT施策を進めてきました。システム連携の統合基盤の再構築は、こうした取り組みの一環でした。」


採用のポイント

開発生産性・維持管理性・将来性・安定したサービス提供・プロジェクト実現性

システム連携の統合基盤の再構築にあたっては、以下の4つを重要な評価ポイントとしました。

ポイント1

開発生産性・維持管理性の向上

ベンダー固有技術に依存せず、標準技術を使用した開発生産性、メンテナンス性の高いシステム連携基盤であること。

ポイント2

将来を見通したシステム連携基盤

導入効果の高いリアルタイム連携におけるインターフェース基盤及び将来的に活用できるシステム連携基盤であること。

ポイント3

安定したサービス提供

拡張性や耐障害性が高く、迅速な障害対応及びベンダーサポート性が高いシステム連携基盤であること。

ポイント4

プロジェクトの実現性

再構築する基盤の構築や現行インターフェースの円滑な移行に関するプロジェクトの実現性が高いこと。

こうしたポイントを踏まえた統合基盤として採用されたのが、富士通が提案するSAP NetWeaver PIでした。
採用理由としては、富士通は従来のEAI環境の構築、運用に携わった経験があり、既存のインターフェースの要件や設計内容を把握していたこと。さらに、SAP社とパートナー契約を締結しており、SAP製品の試行・検証・実績が豊富なことが挙げられます。業務への影響を最小限に抑えながら、新しい環境に安全・確実に移行するためにも、こうした点が高く評価されました。

導入システムの概要

最新のSAP R/3(SAP ERP)との連携、Webシステムとのリアルタイム連携といった変化対応力の強化

システム連携の統合基盤であるSAP NetWeaver PIの大きな特長は、変化への対応力の高さです。
SAP NetWeaver PIは、SAP R/3製品との親和性が非常に高く、富士フイルムグループの中核となるSAP R/3と、新規の周辺システムとの連携力が向上しました。今後、最新のSAP ERP製品にバージョンアップした場合でも、他システムとの連携も容易に維持できます。

「ビジネスの変化やIT面の変化など様々な変化への対応力強化は、システム連携の統合基盤の再構築におけるねらいの一つでした。接続できるシステムの範囲を拡げるだけでなく、開発生産性が向上し、システム導入のスピードアップやコスト削減に寄与できるからです。」

また、SAP NetWeaver PIが標準技術を用いていることを活かし、システム連携方式を標準化することにより、品質と生産性を一層向上できるようになりました。さらに、インターフェースのテンプレート化が容易となり、9パターンに整理・統一することで、再利用が非常に高まりました。

近年増加しているWebシステムとの連携についても、標準技術採用により、ベンダーに依存することなく、接続性が高まりました。Webシステムとのリアルタイム連携は、ビジネススピードの向上や迅速な意思決定につながります。
連携方式の標準化、インターフェースの再利用性向上、Webシステムとの容易な連携によって、たとえば成長戦略を支える新たなシステムとSAP R/3を接続するといった要件にも、スムーズに連携ができるようになります。

システムの機能ポイント

SAP R/3製品との親和性が高く、耐障害性も向上

FFCS様では、SAP NetWeaver PIへの統合基盤移行プロジェクトを2008年8月に開始しました。現行システムへの変更を最低限とし、業務への影響も最小限に抑えながら、安全かつ確実に移行するという非常に高いハードルが条件としてありましたが、2009年4月から8月にかけてインターフェースを段階的に移行し、統合基盤の移行を完了しました。

統合基盤移行後は、新規WebシステムとSAP R/3とのシステム連携も容易となりました。基幹システムとシステム連携基盤が同じSAP社製品となったため、サポート性が高くなりました。稼動も非常に安定しており、障害発生頻度も従来のEAIに比べて格段に低くなっています。

「新しいシステム連携基盤への移行は困難の多い作業でしたが、富士通様には最後までやり遂げていただきました。その力は大変評価しています。今後もより一層のサポート力の強化を期待しています。」

導入の効果

運用コストの削減、開発期間の短縮など、定量効果を実現

SAP NetWeaver PIによる統合基盤の再構築は、システム連携に関する技術的課題の解決に加えて、コスト削減についても大きな効果をもたらしました。サーバの運用費や維持管理に関わる人件費は、年間約6割のコストダウンを実現。標準技術の活用やSAP R/3製品との親和性向上等により、インターフェース開発の維持管理に関わる工数が省力化し、月あたり1人月分のコスト削減にもつながっております。

また、新規インターフェースの開発生産性の向上により、開発期間とコストが、従来に比べて半減する効果を見込んでいます。
さらに、システムの安定性が増し、障害発生頻度が低減されたため、ダウンタイムロスも削減できています。

将来の展望

業務プロセス連携への発展を目指し、新しい機能や技術を積極的に採用

SAP NetWeaver PI導入によって、近年主流となっているWebシステムとの連携が容易になりました。Webシステムはコンポーネント化しやすく、コンポーネントの活用により効率的なシステム開発がやりやすくなるという特性があります。FFCS様ではこうしたコンポーネントを一元管理する基盤として、SAP NetWeaver PIを活用することも考えています。

またFFCS様では、SAP NetWeaver PIの機能を活かし、システム連携だけでなく業務プロセスの連携にも取り組んでいきたいと考えています。IT部門は企業内の業務プロセスを全社で横断的に見ることができる立場にありますので、それを活かして業務プロセスの統合や標準化といったSOA(注3)やBPMの手法を取り入れていくことを目指しています。

FFCS様では富士通に対し、技術やノウハウが豊富である、環境を精査・分析する能力が高い、困難なプロジェクトを最後までやりきる力がある、という面を評価しています。今後もクラウドなどの新技術を研究・検討していく予定なので、富士通にも、富士フイルムグループにフィットした新しいソリューションをどんどん提案してほしい、とのことです。

この期待にお応えできるよう、富士通では今後も、富士フイルムグループの情報システムをより発展させる新技術やソリューションの研究と提案に力を注いでまいります。


【営業からの一言】

今回、システム連携の統合基盤を再構築するうえで、当社の強みは、既存EAIツールの導入ベンダーであり、既存システムを熟知したプロジェクトメンバーの参画による「ブレの少ない」要件定義の策定ができること、および安全かつ確実な移行ノウハウと実績を持ち合わせていることでした。その上で、富士フイルムグループ様の基幹システムSAP ERP製品との親和性を考慮し、SAP NetWeaver PI のご提案をさせていただきました。
今後も、安定稼動中の統合基盤をベースとした新たなサービス連携の展開に向けて、ご支援・ご協力してまいります。

富士通株式会社
産業ビジネス本部
エレクトロニクス統括営業部 第三営業部
北村昌士


【SEからの一言】

今回、再構築したシステム連携の統合基盤は、富士フイルムグループ様の地盤を支えるシステムであり、エンドユーザ様には直接見えないが、動作して当然であり、停止すれば業務に大きく影響します。このような重要なシステムの構築において、当社の経験と技術力を評価いただいたことは、大変光栄に思っております。
今後の拡張・機能追加など、統合基盤のさらなる活用に向けて、より一層のご支援を続けさせていただきます。

富士通株式会社
ERP事業本部
ERPソリューション事業部 プロジェクト課長
西村和也


【富士フイルムコンピューターシステム株式会社様 会社概要】

本社 〒107-0062 東京都港区南青山7-8-1 南青山ファーストビル
代表取締役社長 矢嶋 博 氏
設立 1998年7月1日
資本金 490百万円(富士フイルム株式会社 95%出資)
従業員数 約150名(2010年4月1日現在)
ホームページ 富士フイルムコンピューターシステム株式会社様

【導入事例(PDF版)印刷用】

SAPソリューションに関するお問い合わせ

Webでのお問い合わせ

入力フォーム

当社はセキュリティ保護の観点からSSL技術を使用しております。

お電話でのお問い合わせ

0120-933-200 富士通コンタクトライン(総合窓口)

受付時間 9時~17時30分
(土曜・日曜・祝日・当社指定の休業日を除く)

用語解説

注1 : EAI
Enterprise Application Integrationの略。企業内・企業間で使用しているさまざまなシステム間で、簡単にデータが連携できるよう統合をはかる仕組み。
注2 : SAP ERP
独SAP社の統合基幹業務システム(ERP)パッケージ。SAP R/3、mySAP ERP2004、mySAP ERP2005などのバージョンがあり、最新版はSAP ERP 6.0(SAP ECC 6.0)である。
注3 : SOA
Service Oriented Architecture(サービス指向アーキテクチャ)の略。情報システム全体をサービスの集まりとしてとらえ、ハードウェアやOS・言語に依存せず、共通インターフェースを通じ、自由に連携・利用できるシステム構造を規定する設計手法。

SAP及びSAPロゴ、SAP ERP、SAP NetWeaver Process Integrationは、ドイツおよびその他の国々におけるSAP AGの商標または登録商標です。
本資料に記載されているシステム名、製品名等には、必ずしも商標表示( (R)、TM )を付記していません。
本事例中に記載の肩書きや数値、固有名詞などは掲載日現在のものであり、このページの閲覧時には変更されている可能性があることをご了承ください。