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経営企画部門や生産現場の意思決定を支援するSAP BW
64ビット対応の「PRIMEQUEST」が高速処理を実現

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第一三共株式会社
(東京都中央区)

第一三共様 導入事例


2007年4月、第一製薬と三共の経営統合と共にシステム統合を果たした第一三共。新システムの中で、SAPのデータウェアハウス・ソリューションである「SAP BW」の新プラットフォームとして採用されたのが、富士通の基幹IAサーバ「PRIMEQUEST 580」だ。64ビット環境へ移行し、システム統合により一気に増大したデータの高速処理を実現している。

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 導入の背景 |  導入の経緯 |  将来の展望 |  システム概要 

導入の背景

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梅澤仁氏
IT企画部長

世界的な規模での製薬業界再編の流れの中で、2007年4月1日、「第一三共」は誕生した。同社は、統合によるシナジー効果を活かした新薬創出力の強化や、生産性の向上、事業運営の効率化といった課題に取り組んでいる。その重要な手段の一つがITであることは言うまでもない。

IT企画部長の梅澤仁氏は「IT企画部門のミッションは、業務プロセスと情報システムを融合させ、経営戦略を具現化することです。業務と技術の双方を熟知したうえで、常に一歩先を見据えた施策を展開していかなければなりません」と語る。

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平野志樹氏
IT企画部
推進グループ 課長代理

統合前から第一製薬の経営企画部門や生産管理部門において、経営戦略上の意思決定や商品の需給変動に応じた生産計画の策定に利用されていたのが、「SAP BW(Business Information Warehouse)」である。IT企画部推進グループ課長代理の平野志樹氏は「医薬品はタイムリーかつ需給バランスを考慮して供給しなければなりません。例えば風邪薬は、冬季の流行に備えた在庫を確保するために、真夏の8月には生産計画をフィックスさせ、生産に入ります」と医薬品の生産量調整の難しさの一端を語る。

新システム導入以前は、日次の夜間バッチが午前5時頃までかかり、ひとたび処理が遅延すると翌朝の業務に支障をきたすケースもあったという。さらに、今回のシステム統合によって扱うデータ量が一気に増大するため、より高性能なサーバ・プラットフォームへの更新は、もはや必然だったのである。

導入の経緯

データ転送を劇的に高速化
従来比3倍のデータ量を、3分の1の時間で処理

泉貴浩氏写真画像

泉貴浩氏
IT企画部
推進グループ課長代理

新システムの検討が始まったのは2005年12月。サーバ選定基準の第一は、膨大な量のデータを高速に処理できるパフォーマンスの高さであった。「先行運用していたSAP BWのシステムでは、32ビットのPCサーバを利用していましたが、メモリ空間などに限界があることが分かり、64ビット対応のプラットフォーム導入は当然の流れでした」とIT企画部推進グループ課長代理の泉貴浩氏は振り返る。また、パフォーマンスと並んで重視されたのが信頼性だった。事業運営に直結する情報基盤という観点から、システムダウンは絶対に許されない。

そこで同社がSAP BWのプラットフォームとして最終的に選択したのが、富士通の基幹IAサーバ「PRIMEQUEST 580」である。PRIMEQUEST 580は64ビット環境の広大なメモリ空間と、デュアルコアインテル Itanium プロセッサー(新しいウィンドウで表示)による圧倒的なCPUパワーを備えている。さらに、PRIMEQUEST固有のハードウェア二重化アーキテクチャーにより、オープンサーバでありながらメインフレームに匹敵する信頼性・可用性が確保できる。こうした特長が、他ベンダーが提案したサーバの追随を許さなかったのである。

東京・浜松町の「富士通PlatformSolution Center(新しいウィンドウに表示)」で行われた稼働検証では、実際の購買データを格納する処理を再現。従来20分かかっていたデータベースへのデータ転送処理が、PRIMEQUEST 580ではその3倍のデータ量を投入しても、わずか6分で完了することを実証し、申し分のないパフォーマンスを見せた。

また、新システムでは、PRIMEQUESTのパーティション機能を活用し、1台の筐体内でSAP BWの開発サーバ(4CPU)、検証サーバ(4CPU)、本番サーバ(8CPU)を構築。PRIMEQUEST 580は最大32CPU(64コア)まで搭載可能なため、将来的なさらなるデータ量増大、業務追加などにも対応可能な拡張性が確保されている。

「PRIMEQUEST 580を選択することに、迷いは一切ありませんでした。富士通のサポート体制や、常に一歩先回りしてこちらが気づいていないことを気づかせてくれるような提案力に安心感があったことも、決定要因の1つです」と梅澤氏は語る。

将来の展望

従来スキルを活用できる
64ビットWindowsで管理者の負担を軽減

角田智彦氏写真画像

角田智彦氏
IT企画部
企画グループ主査

新システムは、2006年9月に導入が開始され、2007年4月に本稼働を迎えた。SAP BWのプラットフォーム更改と並行して、統合前の両社で利用していた「SAP ERP」(SAP R/3)の全面統合も行われた。

富士通はSAP ERPのインフラ層と、EAIツールである「SAP NetWeaver XI(Exchange Infrastructure)」の設計・構築を担当。また、それらのサーバ、ストレージを提供するなど、富士通の総合力が遺憾なく発揮された。「タイムリミットが決まっている経営統合に向け、最盛期で関係者総勢約480名という大規模プロジェクトの中で、富士通の貢献は期待以上だった」とIT企画部企画グループ主査の角田智彦氏は評価する。

PRIMEQUESTの導入後、データ格納のバッチ処理は、統合後のデータ量増大にもかかわらず、午前3時には終了するようになった。サーバOSには、64ビット対応の「Windows Server2003、Datacenter Edition」を導入しており、その運用においても従来のスキルを活用できるので、運用管理者の負担は確実に軽減された。

「第一三共としては本格的なSAP BWの活用はこれからですが、今後も富士通にはいろいろと助けてもらうことになると思います」と、梅澤氏をはじめとするIT企画部のスタッフは、富士通のSAPに関するスキル、サポート力に大いに信頼と期待を寄せている。


システム概要

第一三共様のSAP基幹システムの構成図

システム構成図
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【第一三共株式会社様 概要】

従業員数 15,358人(連結:2007年3月31日現在)
事業内容 医療用医薬品の研究開発、製造、販売など
ホームページ 第一三共株式会社ホームページ

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