Fujitsu The Possibilities are Infinite

導入事例
三洋電機株式会社 様

適切なデータ管理をベースにチーム設計を実現
「空間清浄システム」新シリーズの開発で真価を発揮

三洋電機株式会社様では、設計者個々に委ねられていた3次元CADデータの管理を富士通のPDM PLEMIA/CDM(Concurrent Design Manager)で一元化することで、データの共有化を実現されました。データ更新や部品探しの煩雑さが解消され、離れた場所からの最新情報の検索が可能になり、その結果、チーム設計能力が大きく向上しました。PLEMIA/CDMは2006年10月発売の「空間清浄システム」新シリーズの開発で真価をいかんなく発揮し、現在では社内ユーザー様も増え、多くの製品開発に活用されています。さらにこのCADデータを、富士通の3次元仮想設計支援シミュレーターVPS(Virtual Product Simulator)データに変換、生産部門などで役立てていく準備を進めています。

導入事例キーワード
設計品: 空調システム機器など
ソリューション:
PLMソリューション
製品:
PLEMIA

“virus washer(ウイルスウォッシャー)機能”を搭載した「空間清浄システム」の最新機種

“virus washer(ウイルスウォッシャー)機能”を搭載した「空間清浄システム」の最新機種

三洋電機株式会社様のコマーシャルグループは、業務用機器事業部門です。開発拠点は東京製作所(群馬県邑楽郡大泉町)内にあり、空調システム機器、食品システム機器、太陽光発電システムなどの優れた製品を次々と生み出しています。しかし、他の家電製品同様、開発期間の短縮化が強く求められており、近年、チーム設計力の一層の向上が大きな課題となっていました。

こうした中、社内の先駆けとなって効果的なチーム設計を実現しているのが、空調機器の開発・設計部署です。CADデータ管理に富士通のPLEMIA/CDMを使い、ローカル管理ではできなかった情報の共有化や排他制御による協調設計を行うことで、製品開発をスムーズに展開しています。

同じデータに複数の名前
フォルダ管理の限界を痛感

内田陽一様

内田 陽一 様
三洋電機株式会社
コマーシャルグループ コマーシャルカンパニー空調事業部
技術統括部 空調機開発部 VW開発課
主任技術員

チーム設計とは、一つの製品に対して、何人もの設計者が各パートに分かれて設計を行う手法です。チーム設計を行う際には、製品データをいかに効率よく管理するかが設計のリードタイム短縮、品質向上の決め手になります。しかし同部署では、ほんの数年前まで3次元CADデータの管理は、設計者一人ひとりがWindows画面上のフォルダだけを頼りに運用していました。

しかし、そこには大きな問題がありました。例えば、何人かでチーム設計を行いたくても、同社が導入している他ベンダーのCADでは、最初にデータを開いた人が更新権を持つので、その人が使っているうちは、他の人は更新できません。このため、苦肉の策として、すべてのアセンブリのデータを各自が名前を変えて保有していました。あとは「これは、このように変えた」といった言葉のやり取りに頼らざるを得ませんでした。

その結果、同じアセンブリのデータにたくさんのファイル名ができてしまいました。また、各自が更新したデータは、本人以外は情報を把握できないという状態に陥っていました。「実際、『あの部品データはどこにあるのか』といったやり取りを頻繁に行っていましたね。2人や3人なら何とかなっても、それ以上の人数になると混乱するばかりで、とてもチーム設計どころではなかったです」と内田陽一様は述懐されました。

チーム設計に不可欠なデータの共有化はできておらず、ロックをかけたりかけなかったりすることでも問題が生じました。そこで、これらの課題を解決するために2003年初めにPLEMIA/CDMを導入されたのです。

間違ったデータ更新や保管場所のミスも解消

PLEMIA/CDMを使った3次元画面と、検索機能の活用例

PLEMIA/CDMを使った3次元画面と、検索機能の活用例

PLEMIA/CDMは、3次元モデルデータや図面などが管理でき、部品検索が容易に行えます。またCADの持つアセンブリ構造をそのまま保持できるので、利用者はアセンブリ構造をツリー表示で見ながら3次元モデリングを進めることができます。他の設計者が更新する最新の設計データを随時呼び出せるので、設計や製造検討時の後戻り工数を削減することも可能です。

「言葉に頼っていた情報のやり取りから一転、どこからでもアクセスできるようになったのがいいですね。それに操作が極めて簡単なこと。ある程度CADを使える人ならば、5分間くらい説明すればすぐに分かってもらえます。ファイル保管の場所の間違いや他人のモデルを間違って更新して保管してしまう心配もなくなりました。いじられては困るモデルにはロックがかかるので『好きなようにやって下さい』と言って使ってもらっています」(内田様)。PLEMIA/CDM では、拠点、部署にまたがった3次元データも、一つの画面上に表示できます。このため、物理的なデータサーバの場所を意識することなく一元的な管理ができます。

PLEMIA/CDMで管理している部品情報をPDMに抽出したり、PDMで受け付けた図番などの情報をPLEMIA/CDM にフィードバックしたりすることも可能です。また、PLEMIA/CDM は、CADへのロードを行うことなく、3次元データをVPSデータに変換ができます。このVPSデータを、CADを持たない生産部門などで役立てていく準備を進めています。

「空間清浄システム」新シリーズの開発で真価

PLEMIA/CDMを最初に活用したのは、2003年に発売したビル用マルチエアコンの室外ユニットでした。フルモデルチェンジの機種であり、PLEMIA/CDM導入後、直ちに活用するのに適していたからです。しかし、何と言っても真価を発揮したのは、2006年10月発売の「空間清浄システム」の開発でした。これはウイルスを99%以上抑制できる、画期的なvirus washer(ウイルスウォッシャー)機能を搭載した最新鋭機種です。

樹脂部品を多用したため、30点以上の金型を新規に起こすなど、開発作業は簡単ではありませんでしたが、PLEMIA/CDMの活用と、関連部署の絶大なるサポートを得られたことが相まって、開発期間を約50%短縮できました。まさに、チーム設計の成果であり、「PLEMIA/CDMを使っていなかったら、こうはいかなかったでしょうね」と内田様は語られています。

導入当初、PLEMIA/CDMのユーザーは1部署の6人だけでしたが、現在では4部署に広がり、ユーザー数は30人を超えています。「商品は違っても、同じ部品を使おうとか、モデリングする前に一通り検索してみようとか、共有財産として活用する機運が盛り上がっています」と内田様は語られています。今後さらに、適用部署とユーザー数の拡大を図るご予定です。

【会社概要】

三洋電機株式会社

  • 本社:大阪府守口市京阪本通2-5-5
  • 設立:1950年(昭和25年)4月
  • 資本金:3222億4200万円(2006年3月末現在)
  • 従業員:1万4137人(2006年3月末現在)
  • 事業内容:総合家電メーカー。ビジョンに"Think GAIA"を掲げ、地球とそこに生きるすべてのいのちが共に喜び合える社会、美しい地球環境と豊かで快適な社会の実現を追求している。「環境・エナジー先進メーカー」としてグローバル社会発展の貢献を目指す。今回紹介するコマーシャルグループでは、空調システム機器、食品システム機器、太陽光発電システムなど業務用機器の開発製造販売を行っている。
  • URL:http://www.sanyo.co.jp/

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