Fujitsu The Possibilities are Infinite

導入事例
三光合成株式会社 様

DesignPortalによるものづくりナレッジマネジメントの構築
~ 設計者の事務工数、設計開発工数、自責設変費用の大幅削減に向け ~

製造業に今求められるのは、設計情報の有効活用によるプロダクト製造プロセス全体の最適化。三光合成株式会社様では当社が実施したコンサルティング結果に沿い、DesignPortalによるものづくり改革に取り組まれております。設計・製造に関する企業ポータルの構築によって、ナレッジマネジメントを実現し、設計者の事務工数、設計開発工数、自責設変費用の削減など多面的な成果をねらっています。

導入事例キーワード
業種: 自動車用合成樹脂部品、OA機器用合成樹脂部品の設計・製造・販売 など
ソリューション:
PLMソリューション
製品:
PLEMIA/DesignPortal

設計情報をデータベースに蓄積。ノウハウの共有化や再利用の推進

三光合成様はプラスチック製の自動車部品・OA機器部品を製造するメーカー。国内はもとより海外にも広く生産拠点を持ち、海外進出する日経企業のニーズに応える体制を整え、国内外に厚い信頼関係を築いています。

プラスチック部品は金属設計製造、部品成形、部品組立などの工程を経て作られますが、それぞれの段階において高度なノウハウが求められます。特に金型の設計はキーポイント。プラスチック製品は金型のキャビティー内に熱した樹脂材料を射出して成形しますが、冷えて固まる際にわずかに収縮し、金型の寸法とズレを起こします。そのズレをあらかじめ計算して金型を設計しなければならなく、樹脂材料を金型内に射出するゲートの位置も重要で、位置が適正でないと樹脂材料が全面に行き渡らないということになります。

「こうしたノウハウは設計者自身に帰属する、要するに属人的なナレッジ(知識)です。ベテラン技術者ほどこのようなナレッジを豊富に持っています」と取締役技術本部長の鷲塚修氏は語ります。「これらのノウハウを社内で蓄積し共有・活用ができれば、たとえ設計担当者が変わったとしても、過去のノウハウや不具合点をきちんと把握・認識して設計に臨むことができます。それによって全社的な設計品質の向上、部品設計・製造の効率化とスピード化を図ることが可能になります」。

三光合成様ではこうした状況を背景に、中期の技術方針のひとつとして「技術情報のブッキング・ファイリング」を揚げ、そこに必要な技術情報システムの構築に2002年の秋から着手されました。

富士通のコンサルティングを実施。DesignPortalの導入を決定

当社では、三光合成様からの課題解決の検討の依頼を受け、設計情報データベースの構築に関する事前調査から本格的なコンサルティングを実施。その結果、2003年6月、技術情報データベースを核とした高品質ナレッジマネジメント環境の構築と、その活用による知的生産性の向上に向け、「DesignPortal」(デザインポータル)の導入を提案しました。この「DesignPortal」は設計者が扱う製品情報や設計情報を一元的にバーチャル管理し、製品開発プロセスにおけるすべてのデータを有効活用するためのソリューションであり、ものづくりノウハウをナレッジ化して自在に活用する「ものづくりナレッジマネジメント」を可能にします。

「当時、設計者の事務工数削減、設計開発工数の削減、自責設変(自社の責任のよる設計変更)費用の削減が重要課題になっていました。富士通からの提案を検討した結果、これらの課題を解決するのに、DesignPortalによるものづくりナレッジマネジメントの活用が最適と判断し、導入に着手したのです」と当時の様子を技術本部商品開発部主任技師の萩原義則氏は語ります。

業務のプロセスの中に設計情報を入力しやすい仕組みを構築

その後、「DesignPortal」の導入作業に2003年夏から着手。導入にあたってもっとも心がけたのは、技術者が容易に、手間をかけずに情報を入力し、誰もがすばやく検索・引き出して活用できる仕組みの実現でした。(図)

「たとえば、文書を登録する際に、その部品の関連情報を多数入力しなければなりませんが、プロジェクトごとに部品マスタを作成し、関連情報を登録しておくことで、実際の文書登録時のそれを簡略化しユーザーの負担を減らしました。また、関連情報の中に部品カテゴリの概念を取り込みました」と技術本部商品開発部技師の亀田隆夫氏は語ります。「これで、類似品を設計、生産準備する際には、部品カテゴリ情報をキーワードにすることで、部品名称が違っても、類似品の情報を引き出すことが可能となりました。定型文書であれば変更部品を入力するだけで、必要文書が作成できます」。

「自責設変では高価な金型の作り直しという事態も発生するわけですから、これが大きく削減されればリードタイムの短縮はもちろん、大幅なコストダウンにつながります」と鷲塚氏は語ります。

現在、三光合成様では、設計者の設計開発工数・事務工数は30%削減、自責設変費用の削減については50%の削減が可能になると考えています。

(図)DesignPortalを利用して作成した部品マスタ情報システムの画面。過去の履歴を参照して、樹脂成形部品の設計、製作を効率的に実現できる。写真は自動車のグローブボックス用樹脂部品

【会社概要】

三光合成株式会社

  • 事業内容: 自動車用合成樹脂部品、OA機器用合成樹脂部品の設計、製造、販売などを中心に、関連部品の組立て、樹脂用金型の設計、製造販売などを行っている。ユーザーに直結した製品提供のために国内に9拠点を設け、海外には7つの合弁会社を展開している。
  • ホームページ: http://www.sankogosei.co.jp/

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