Fujitsu The Possibilities are Infinite

導入事例 ICAD/SX
株式会社ニッコー様

ICAD/SXの3次元アセンブリを使って、「わかりやすい取扱説明書」を実現。
メンテナンス対応もスピードアップして、顧客満足度が向上。

[2005年 掲載]

導入事例キーワード
業種: 機械開発
ソリューション:
PLMソリューション
製品:
ICAD/SX

「世の中に存在しなかった機械」を作り続けて25年
ニッコーは、1973年の会社発足後、25年にわたって、オリジナル設計を行い、こうした中小規模の加工業者の機械化を助けてきました。「世の中に存在しない機械を作る」。これが、創業者であり、代表取締役である佐藤厚氏のモットーです。1977年には、オリジナルホタテ加工プラントが国内納入実績ナンバーワンを達成し、ニッコーの名前は多方面で知られるようになりました。顧客ごとに設計/開発を行う食品加工プラントに加え、ファクトリー・オートメーションを簡単に実現できる各種専用機も開発/販売しています。

最近のヒット商品は、オス・メス兼用高速サケ内臓除去装置「ガッターマシン」、高性能切身ロボット「プロフェッショナル」、ホタテ貝自動生剥機「オートシェラー」など。いずれも「世界初」の快挙であり、特許出願中。創意工夫が随所に凝らされた「世界にいまだかつて存在しなかったFAマシン」は、人手の10倍以上の効率をあげています。

取扱説明書作りに3次元CADを活用

「社員全員、技術屋」を社是とする同社は、設計を支援するツールの導入にも積極的で、15年も前から、パソコン版のCADシステムを利用してきました。しかし、「年を重ねるに従って、いくつかの問題も生じてきました」と、(株)ニッコー 常務取締役 技術統括本部長 福岡伸夫氏は説明します

問題の一つは、スタンドアロン利用であるために、設計情報の共有ができないことでした。もうひとつは、納入後の顧客とのコミュニケーションの問題です。2次元CADの図面を利用した取扱説明書では、加工工場の人が操作を理解することが困難でした。

ネットワークに対応して、しかも、取扱説明書にそのまま流用できるような3次元図面が描けるCADシステムが欲しい。成長を続けるニッコーには、その成長を支える設計ツールが必要だったのです。


思考を中断させない優れた操作性

富士通のCADシステム「ICAD/SX」を選んだ理由は2つあります。
第1に、富士通というメーカーに対する信頼と、第2に、ICAD/SXという製品に関する評価です。ICAD/SXでまず目を引いたのは、レスポンスが速いことです。「特に、表示が速い。CAD操作時間の6割が表示待ちに費やされている現状から見ると、描画のスピードアップは大きな魅力でした」。(荒井氏)

設計者自身が使いやすいように、メニューをカスタマイズできる機能も、荒井氏が以前に使っていたCADシステムにはないものでした。さらに、ポップアップメニューは、画面から目を離さずに次の操作ができるため、思考が途切れることがないというメリットがありました。「世の中に存在しない機械を作るためには、設計はできるだけ早く済ませて、少しでも早く試作品を作り、いろいろいじってみなければなりません」と付け加えて説明します。「『こうしたらどうか』というアイデアが湧いたときに、それをすばやく形にできる。ICAD/SXは、そういう優れた操作性を持っていたのです」と福岡氏は言います。

ネットワーク化で図面情報を共有

11台のICAD/SXを結ぶだけでなく、総務や営業も結び、さらに、札幌、仙台の営業所とメールのやりとりができるネットワークのインテグレーションも、富士通が担当しました。「富士通のSEの方は親身になって対応してくれました。ICAD/SXの立ち上げ時には、札幌からリモートメンテナンスでサポートしてくれたのも、非常に助かりました」と荒井氏は語ります。

3次元図面なら加工工場の現場が理解できる

取扱説明書もわかりやすいものをスピーディに作成できるようになりました。活躍するのは、ICAD/SXの3次元機能を使った詳細設計の組み図です。「いままでは、どうしても必要な製品のときは、社外の専門家に手書きの展開図を作成してもらっていました。しかし、コストがかかるし、時間もかかります。今では、設計で作ったものをプリントアウトして、そのまま説明書にはさむだけで済みます」と福岡氏は言います。

ネットワークを使って、2次元データも、カタログなどの作成にスピーディに再利用できるようになりました。営業用のカタログは、設計が固まる前に、少しでも早く作らなければならないので、内製しています。ICAD/SXの図面データをDXF出力して、ネットワークを介してMacintoshに取り込み、DTPを使ってレイアウトして、そのままカラープリンターで印刷しているのです。

DXF形式のCADデータは、製造工程にも渡されます。他の加工機は、紙の図面から加工データを新規に起こしますが、レーザーカッターは、DXFデータから、NCデータが自動生成できるのです。「同じDXFデータでも、以前のパソコンCADは『方言』があって、レーザーカッターでそのまま利用することができませんでした。ICAD/SXのDXF出力機能は、『標準』であるため、大助かりです」と、荒井氏は言います。

オリジナル設計を支えるICAD/SX

操作性の優れたICAD/SXへのリプレースによって、設計作業もスピードアップしました。「詳細設計だけで、10%くらいは速くなった感じです。さらに、プリントアウトの時間を含めると、効率アップの効果は計り知れません」と、福岡氏。

さらに、使ってみてわかったのが、ICAD/SXの信頼性の高さです。「パソコンCADというのは、時々止まってしまうのが当たり前だと思っていました。ところが、ICAD/SXはまったくハングアップしない。やっぱりモノが違うなと実感しました」と福岡氏は力を込めて言います。

次の目標は、部品管理です。「CAD上で作った部品表をExcelやWordとリンクさせて、部品管理を徹底したいですね」と荒井氏は抱負を語ります。さらに福岡氏は、「取扱説明書の作成をいま以上にスピードアップさせるために、残りの9台も3次元オプションを搭載したいと考えています」と将来の計画を語っています。

【会社概要】

株式会社ニッコー

  • 所在地: 北海道釧路市鶴野67番地9
  • 設立: 1973年(昭和48年)
  • 資本金: 3000万円
  • 従業員数: 60名
  • 事業内容: 水産資源のオリジナル加工機械の開発/製造/販売会社。釧路本社のほか、札幌、仙台の営業所を拠点に、全国に加工プラントや多様な製品を提供している。高性能切身ロボット「プロフェッショナル」は、大手コンビニエンスストアチェーンにも導入され、毎日、数千枚のサケの切り身作りに利用されている。
  • ホームページ: http://www.k-nikko.com/

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