導入事例 広島銀行様
手のひら静脈認証を採用した「生活密着型カード」
<ひろぎん>VALUE ONE(バリューワン)

多彩なカード機能を一枚のカードに。
クレジットとキャッシュカードとローンカード、色々な機能を持たせた「バリューワン」。
お客さまに安心感を持っていただくため、手のひら静脈認証を採用いただいた広島銀行様にインタビューしてみた。
お客さまのご感想

木村 寿宏様
個人営業部
個人ローン室
担当課長
―――バリューワンという商品を2005年4月に発表されてからの、お客さまのご感想などをお聞かせ下さい。
木村氏:この9月までに約7万件の申し込みがありました。上期の申込の目標を7万件にしておりましたがほぼ計画通りに、このカードを持って頂けるお客さまが増えてきております。いろいろな機能を一枚にまとめましたので、『持っていて便利でいいよね』というお客様。それから反対に『一枚になったから怖いよね』というお客さまがいらっしゃるのも確かです。ただ、そのために手のひら静脈認証サービスによって、お客さまに安心感を持っていただけるように、この商品を作りました。
しかしながら、現在、すべてのお客さまが手のひら静脈認証サービスをご利用されている訳ではありませんので、もう少しこのサービスを伝えていかなければいけない、と思っています。
―――窓口でこの商品をご紹介頂く時には、手のひら静脈認証もご説明頂いているのですよね。
木村氏:もちろん、ご説明させて頂いています。ただ、このカードは「生活密着カード」として、20代、30代のお客さまからご年配のお客さままで、すべてのお客さまに持って頂き、そのニーズ(手のひら静脈認証)がある方にサービスをご利用して頂ければ、というように思っています。
―――確かにそうかもしれませんね。
木村氏:手のひら静脈認証を採用されている他の金融機関様と私どものアプローチの方法が少し異なっている関係もあると考えています。
セキュリティを中心に考えられている金融機関様は「手のひら静脈認証」を前面に押し出して、商品をご紹介しておられます。私どもは、カードの持つ、すべての機能をご説明して、その中からお客さまのニーズでお使い頂ければと考えております。
あと、手のひら静脈認証を利用するシーンも少し異なります。私どもは、お客さまの利便性を考えて、特に若い方のコンビニでのご利用とか出先でのご利用等を考え、お客さまのご希望によってお取引金額をご選択いただけるようにしております。ある一定の限度額までのお取引は従来通りの暗証番号を使って。一定の限度額以上のお取引は手のひら静脈認証を使って頂けるようにしております。
―――そうですね。広島銀行様のカードの形態は、新しいタイプの<お客さまの利便性>と<安心感>が一つになっているということを、私どももご紹介させて頂いています。
木村氏:私どもは、ずっと手元に持っておいて欲しい「生活密着型カード」と言っていますので、働きだしてから年金を頂くまで、このカードで当行とお取引して頂ければという考えで作っております。あと、これは個人的な思いになりますが、これを当行とお取引いただくための会員証のようなイメージで、ご利用いただけたらと思っております。

営業店カウンターに設置されてある『バリューワン』のご案内
―――1枚のカードに色々な機能を持たせられるから便利、というお話がありましたが、万一紛失した時の事を考えると、すべてを一枚のカードにしてしまっても大丈夫?というご質問はありませんか。
木村氏:私どももそういう意味では、3つの機能が1枚のカードになっておりますので、便利なサービスをご提供すると同時に、セキュリティの確保もより大事になってきていると思っています。だからこそ、手のひら静脈認証により、安心感を持っていただく。このカード一枚になったけど、セキュリティも十分に確保されています、というところをアピールしたかったということもありますね。
木村氏:バリューワンのコンセプトとしては、4つあります。一つ目は口座開設と同時に持ちたくなるような魅力的なカードとしたい、ということでした。これが先ほどお話しした、20歳以上、働きだしてから年金を頂くまで、一生ご利用していただけるカードとしていきたいということです。二つ目はクレジットとキャッシュカードとローンカードが一枚になりましたので、生活密着型のカードとしてご利用いただきたいということ。やはり、若年層の方は流通系のクレジットカードを沢山持たれて、沢山使ってらっしゃいます。
そこをクレジットカードと、キャッシュカード、ローンカードを一枚にすることでずっと持っていただいて、銀行のローンも、生活に密着したかたちでいつでもご利用いただきたいというのが、二つ目のコンセプトになっています。三つ目が偽造盗難に対する対策を強化したいということ。セキュリティニーズが高まってくるだろうといった想定をするなかで、安全性を訴求できるカードにしたいということです。四つ目は、当行の商品として取扱うからには、お客さまにご理解いただきやすいカードにしないといけない。そのためのツール類を一通り揃え、わかりやすくしたつもりです。でも、一枚にまとめている機能のすべてを説明しなくてはいけませんから、相当時間がかかっているのも確かです。そういう4つのコンセプトを持って、このバリューワンという商品の取扱を開始しました。
手のひら静脈認証の採用

営業店での手のひら静脈登録の様子
―――いろいろな問題からセキュリティに関しては、2005年1月ぐらいから世の中の気運が高まって来て。でも実はその前から、このバリューワンという商品を計画されていたわけですね。
木村氏:生体認証機能を持つ一体型カードを取扱うということを、正式に決定したのが、2004年の6月。それまでは行内で検討を重ねていましたが、富士通さんには、4月か5月くらいに手のひら静脈認証を入れたいと相談させて頂きました。
―――先見の明をお持ちであったということですよね。
木村氏:そういうわけではないのですが、セキュリティニーズがこれから高まってくるというのは、いろいろな方面で言われておりましたから・・・。
2005年1月になった時に各金融機関様が、生体認証の導入を発表され始めました。私どもも本当は早く発表したかったのですが、やはり、お客さまにご迷惑をおかけしたら大変なことになりますので、システムが動くのを確認した上でということから、2月25日にニュースリリースを出させて頂きました。

永澤 彰英様
個人営業部
個人ローン室
担当課長代理
―――発表が早いところはすごく早いですからね。あと、逆に、発表から稼動までがすごく短いお客様もございます。そういう意味では、じっくり検討をされて、タイムリーに発表をされたというイメージがありますね。
木村氏:たまたま、地銀で一番早く生体認証のサービスを実施することになりました。そういう意味では、この偽造カードの問題がピークの時でしたので、相当、マスコミ関係の取材は受けました。
永澤氏:よい意味では、いろいろと宣伝をして頂けたということで。これは、本当に手のひら静脈認証のおかげ。あとはタイミングの問題ですね。
木村氏:ただ、お客様のニーズはいろいろありますから、全部の機能はいらないというお客さまもいらっしゃいます。その中で、手のひら静脈認証だけいるというお客さまがいらっしゃるのも確かなのです。そのあたりは、今後、いろいろとバリエーションを拡げていかないといけないと思って、検討しております。
バリューワンの魅力

本店のATMコーナー
―――ホームページを拝見させていただいて、本当に魅力的なカードだなと感じました。
木村氏:でもそれは本当に「手のひら認証が付いたから」というのが良かったのだと思うのですよ。私どもは、仮に手のひら認証が付いてなくても、キャッシュカード、クレジット、カードローンが一枚になっていたら、お客さまにとって魅力的になる、と思っていました。そして、マスコミからも十分に注目されるなと思っていたのですけど、やはり手のひら認証が付いていなかったらということを、今考えてみるとおそろしくなってきますね。私どもは、もともとキャッシュカード、クレジットカード、カードローンが一体となったバンクカードという商品を扱っていたのですが、マスコミの方からは、基本的には何が変わったのですか?と言われたのです。
永澤氏:地元の新聞記者の方が、私どものバンクカードを既に持っていらっしゃって。質問が「何が違うのですか」と言う・・・。
木村氏:サービス内容が良くなっているのは解るのだけど、と。
永澤氏:表面的な機能としては、一緒ですからね。(笑)
木村氏:だから、手のひら認証が付いていたから、そこに目が行ってくれたのが良かったのかもしれませんね。そういう意味で、富士通さんには本当に感謝しています。
―――これまで通り、提携ATMでも使えるという利便性の話は、いかがですか。
木村氏:ATMでのお取引としては、30万円までのご利用が99%以上です。お客さまの利便性を損なわないため、手のひら認証以外のATMでのご利用限度額を検討する中では、この値を参考にしました。
永澤氏:1%位の方が30万円以上、50万円とか100万円です。
木村氏:ですから、お客さまに手のひら認証以外の取引限度額として30万円をご選択いただけるようにしておけば、ご出張などで、提携ATMをご利用のときにも、困られることはないだろうと。それ以上の場合には、クレジットもご利用いただけます。ただ、このあたりは商品性を変えていかないといけないと思っています。本当に30万円でいいのか、お客さまによっては異なる限度額をご希望される方もいらっしゃいますので、お取引限度額の任意設定も検討しております。
