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戸田市教育委員会様(埼玉県)- 導入事例 -

教員1人1台のパソコンが授業を変えていく
~授業の充実と、校務の効率化に貢献~
戸田市教育委員会様(埼玉県)

[ 2004年10月4日掲載 ]

早くから情報教育に力を入れてきた埼玉県戸田市。このたび、教職員1人1台のパソコン導入とともに教職員向けグループウェアを一新し、さらにスムーズなコミュニケーションや情報共有の環境を整備しました。

「Edunet-とだ」を開設

平成11年、「情報教育と国際理解教育」「教職員研修と教育研究」「生涯学習の振興」、そして「教育相談の充実」という4つの機能を持つ戸田市立教育センターがオープン。同じ年に、学校間の教育情報ネットワーク「Edunet-とだ」が生まれました。また、地域全体の情報化にも積極的に取り組んできた同市は、「戸田市情報化推進計画(e-Todaプラン)」を策定し、平成15年には総務省の補助金を受けて、行政と市民、そして医療、福祉、環境、防災、教育の現場を結ぶ地域イントラネットを構築しました。

この地域イントラネット整備により、テレビ会議システムも導入され、市の施設(彩湖[さいこ]自然学習センター等)と学校との遠隔授業や各学校間での交流授業が行われるようになりました。

教員のITリテラシー向上が急務

戸田市教職員情報リテラシー認定制度

戸田市教職員情報リテラシー認定制度
において、教員への集中IT研修で使われている
「使って覚えるパソコンテキスト」。
教育センターの職員が手作りしています。

さて、このように、ネットワークやテレビ会議システムなどの環境が整ったものの、教員の情報リテラシー向上が一つの課題となっていました。戸田市においても、「パソコンを活用した授業ができるか」という質問に対して、「できる」と答えた教員の割合は低いのが現状でした。そこで、平成15年から3カ年計画で、すべての教員がコンピュータをツールとして授業で使えるようになることを目的に、「戸田市教職員情報リテラシー認定制度」を実施しています。

認定制度は自己評価に基づいた3段階のレベル分けを行い、レベルごとに集中研修を受講することになっています。「基礎レベル」は、パソコンの電源を入れ、ワープロや表計算ソフトの初歩的な使い方ができる、「活用レベル」はプレゼンテーションソフトを使いこなし、インターネットを活用した授業を行える、「応用レベル」はそれらを網羅し、応用して授業に活かせるレベルです。

戸田市の教員約450名全員が、平成17年度中に『活用レベル』まで到達することを目標に、研修を行っています。平成16年9月の段階で、およそ半数の教員が『活用レベル』の研修まで修了しました。

戸田市が採用したSA@SCHOOL

戸田市が採用したSA@SCHOOL

すべての教員にパソコンを貸与

戸田市教育委員会 指導課 主幹 江添信城氏

江添信城
戸田市教育委員会
指導課 主幹

各教員のITリテラシーの向上のために、認定制度とIT研修が大いに貢献しています。加えて、平成16年6月から、小中学校の教員約450名全員に1人1台のパソコンが導入されたことが、大きなステップとなりました。 「それまでパソコンは、コンピュータ室、図書室、そして職員室に数台が置かれていたものの、先生方の活用頻度には、どうしてもバラつきがありました。まして授業に活用する先生は、限られていました」(戸田市立教育センター 指導主事 布施人志氏)

1人1台のパソコン導入により、一部にとどまらず、教員全体のITスキルの向上が可能になります。まずは、パソコンを使って校務の効率化を図り、最終的にはパソコンを駆使した授業を行うことが目標です。 「先生方からは、夏休み中のIT研修が終わったときに、『さっそく2学期から授業で使いたい』という声がありました。まさにコンピュータを子どもたちへの授業に活かすことこそが、教職員1人1台のパソコンを導入した大きな狙いです」(布施氏) パソコンを使った授業で、子どもたちがきらきらと目を輝かせ、熱心に学習に取り組んでくれる姿は、教員にとっても大きな励みになります。

全教員にパソコンが手渡されたのと同時に、コミュニケーションに欠かせないグループウェアとして、富士通の校務支援ソリューション「SA@SCHOOLコミュニケーションシステム」が採用されました。メールや掲示板を中心に、教育委員会や教育センター、校内、教科部会などの連絡業務に役立てられています。教育センターの布施氏は、「これまではファクスやフロッピィなどのメディアでやり取りしていた学習指導案や授業で必要となるデータを、リアルタイムで送ることができるようになった点が、現場で評価されています」と話しています。

市内全校を結ぶ図書館システムも稼動

戸田市立教育センター 指導主事 布施 人志氏

布施 人志
戸田市立教育センター
指導主事

同市はまた、平成16年9月から、「LB@SCHOOL」(リブ・アット・スクール)による学校図書館システムを稼働させています。各校の図書情報が教育センターのサーバに格納され、市内全校での横断検索や、学校間の相互貸借が可能になりました。また、貸し出し履歴から子どもたちの読書傾向を(個人別および集団で)把握するための基盤も整いました。このシステムの活用の支援者として、市の非常勤職員の「本好きサポーター」と呼ばれる図書館司書が活動しています。

このように戸田市では、パソコンを活用した授業の実現に向けて、着実に準備が進んでいます。平成17年からは、校内LAN整備を進め、パソコン、そしてインターネットを活用した授業を定着させる方針です。そのときに、並行して課題となってくるのは、インターネット社会でのモラル教育を徹底させることだと、同市教育委員会の江添信城氏と教育センターの布施氏は強調しています。

ITを教育に活かすための「環境」と、「人」つまり教員へのIT研修が徹底されているのが、戸田市の教育の特長と言えます。さらに今後、ITが活用されていく領域について、布施氏が次のように語ります。
「将来的には、教育に関する情報公開がより重要になるでしょう。教科の目標と内容、使用教材、指導計画、指導方法、評価方法など、教育活動に関する詳細な計画書である『シラバス』や、PTAや子どもたち、教職員からの『学校評価』などを、オープンにしていきたいと考えています」
より開かれた学校教育のあり方を模索する際にも、ITが大きな役割を担っていくことになりそうです。


埼玉県 戸田市立教育センター  埼玉県 戸田市立教育センター

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