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実践学園中学・高等学校様(東京都)―導入事例―

先生方のパソコン一人1台環境をいち早く実現
~全校規模で情報共有や事務作業効率化、「新しい教育手法の創造」へも大きく進化~
実践学園中学・高等学校様(東京都)

2006年1月、政府はe-japan戦略を引き継ぐ「IT新改革戦略」を発表。教育分野における重点施策としては、2010年までに教員一人1台パソコンの設置を掲げています。公立学校の整備が検討される中、先進的な教育手法の積極導入に取り組む実践学園中学・高等学校では、2004年9月に、早くも先生方の「パソコン一人1台環境」を実現。全校規模の情報共有に、富士通の教員用グループウェア「SA@SCHOOL」を導入し、メールやスケジュール管理、備品・施設管理などに活用して成果を上げています。


先進的教育環境の実現に向けOA戦略を見直し

実践学園中学・高等学校では、中高一貫教育を通じて教育内容の充実を図り、生徒一人ひとりの能力や個性を引き出す指導を行っています。2007年に創立80周年を迎える同校が、教育目標として掲げるのは、「難関大学を目指す指導」と「学習・部活動の両立」です。

2007年度には、高校を「特進コース」、「英語コース」、「文理コース」、「普通コース」の4コース制とし、進路別に万全の受験対策を実施しています。

学校法人 実践学園 実践学園中学・高等学校
理事長・校長眞橋敏夫氏

学校法人 実践学園
実践学園
中学・高等学校
理事長・校長
眞橋敏夫

また、全国に先駆けて、イギリスなど欧米諸国で教育効果が高いと実証されている「e-黒板」を取り入れて、動画や音声・図形の変化表示などコンピュータデータベースと連動させた、より創造的な授業を実現するなど、教育目標の実現に向けて次々に革新的な施策を打ち出しています。

このように、現在では、先進的で特徴ある教育環境と、教育力の飛躍的な向上の実現に向け着実に歩を進める同校ですが、ほんの数年前までは、IT環境の整備は立ち後れ、校務・教務も旧態依然のスタイルで行われていました。

「一部の教員はノートパソコンを使っていましたが、すべて個人所有のもので、ネットワーク環境も整備されていませんでした。ITに馴染みの薄い先生も多い状況でした」と語るのは、理事長・校長の眞橋敏夫先生。

そこで実践学園では、中長期計画の策定に取り組み、その一環として、先進的な教育環境の実現を目指した抜本的なOA戦略の見直しを行いました。



2004年9月に教員一人1台環境を実現

IT活用を行うための基盤整備として実践学園は、2004年9月に、ノート型パソコン100台を導入し、先生方の「パソコン一人1台環境」を実現。同時に、インターネットのアクセス環境を整備し、全校にLANを張り巡らしました。教員用のアクセス環境としては、職員室や会議室、図書室などに無線LANのアクセスポイントを10台導入しています。

一人1台環境を実現するからには、すべての先生がパソコンを使いこなせるようにならなければなりません。しかし、同校には、それまでパソコンを十分使いこなせない先生が何割かいたそうです。そこで研修は、事前にアンケートをとって各人の習熟度を調査し、レベル別に3つの教室に分けて2カ月間にわたり行われました。

一人1台環境の導入に際しては、情報セキュリティとして、ノートパソコンの持ち出しは禁止されています。また、ネットワークについても、インフラ整備を担当した藤井邦彦先生によれば、「セキュリティ対策を重視し、生徒用と教員用は完全に分けている」そうです。無線LANの導入に際しては、暗号化と本体認証を組み合わせ、高度なセキュリティレベルを確保しています。


情報共有の円滑化に「SA@SCHOOL」を活用

実践学園では、パソコン一人1台環境の実現と同時に、富士通の教員用グループウェア「SA@SCHOOL」も導入し、既に先生方の間では幅広く活用されています。

実践学園中学・高等学校 理科・情報担当教諭 藤井邦彦氏

実践学園
中学・高等学校
理科・情報担当教諭
藤井邦彦

その導入効果を、「多くの先生方がよく利用しているのは、行事予定や施設予約、メッセージですね。共有フォルダにエクセル等のファイルを置いて、全教員が書き込めるので、意見の集計作業もたいへん楽になりました」と藤井先生は語ります。

60を超える部が活発に活動する同校では、夏休み中でも、職員のスケジュールを含め部の活動場所や活動状況を問い合わせる生徒や父兄が少なくありません。そんな時、「SA@SCHOOL」を活用すれば、職員の活動状況を一覧で見渡し、即座に答えることができています。

グループウェアは、一般企業におけるコミュニケーション・ツールとして広く普及しています。眞橋校長先生は実は損保業界でオンライン開発に携わった経験を持ちますが、同先生によれば、「一般企業よりも学校の方が、より効果的に活用できる」そうです。学校は一般企業以上に組織を越えたコミュニケーションが必要だからです。

例えば、先生が病欠した時には、学年を越えて代理を立てる必要があり、生徒が欠席した場合には、外部からの問い合わせに答えるためにも、職員全体で把握しておかなければなりません。このように、学年や専門分野を越えて共有しておくべき情報が多い学校にとって、グループウェアは最適なコミュニケーション・ツールといえるでしょう。


効率化、情報共有から新しい教育手法の創造へ

e-黒板写真

動画や音声・図形の変化表示など
コンピュータデータベースと連動した
「e-黒板」

IT化の効用を十分知ってはいても、諸事情から多くの学校がなかなか踏み切れずにいる中で、実践学園が短期間のうちに、他校の2~3年先を行く先進的なIT基盤の整備に成功したのは、眞橋校長先生による強力なリーダーシップの発揮とワーキンググループの活躍があったからに他なりません。

パソコン一人1台環境の実現と、グループウェア「SA@SCHOOL」、さらに教務システム「スクールステーション」、学校法人会計ソフト「TOMAS-PS」の導入を終えて、「ITを教育現場で活用するベースができた」と眞橋校長先生は語ります。

パソコン一人1台環境の導入は、先生方のIT機器に対する抵抗感を無くし、新しい電子機器を導入することに対する反対意見も少なくなってきました。全国に先駆けて「e-黒板」を取り入れ、より創造的な授業を実現できたのも、その効果のひとつといっていいでしょう。実践学園ではこの「e-黒板」の開発を行っている英国キール大学と協力し、日本におけるその活用法の開発に取り組んでおり、3年間で全教室に設置する予定です。

パソコン一人1台環境の実現と教員用グループウェアの導入により実践学園のITの活用の波は、初期の目的であった効率化、コミュニケーションツールの枠を超え、「新しい教育手法の創造」へと大きく進化しているようです。

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