
学術ポータルSaaS「Ufinity」により、学術情報の入り口を統合化。情報発信・共有など、教育研究を支援する環境を迅速に構築。次世代の大学図書館を目指す。
[ 2010年11月2日掲載 ]
導入の背景 |
導入のポイント |
システム概要 |
今後の展望
| 導入事例概要 | |
|---|---|
| 業種: | 文教(大学図書館) |
| ソリューション: | 学術ポータルSaaS「Ufinity」 |
| 導入前の課題 | 導入による効果 | ||
|---|---|---|---|
| 1 |
検索機能インターフェースが散在し、慣れないと使いこなせなかった |
各種検索機能が統合化され、検索が容易になった |
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| 2 |
開かれた共有の場としてのLearning commons(ラーニングコモンズ)へのスピーディーな進化を求めていた |
学術ポータルSaaS導入で、教育研究支援基盤を迅速に構築。次世代図書館サービスを実現 |
「重視したのは、使いやすく強力な横断検索機能。蔵書、電子図書館、電子ジャーナルの検索機能を統合的に見せ、ナビゲーションしてくれるインターフェースづくり。それらを実現する機能を備えていたのが『Ufinity』でした」
近年、インターネット上の学術情報コンテンツが充実し、またこれらを検索する技術が進歩したことで、大学図書館の役割は大きく変わりつつあります。帝京大学様八王子キャンパスのメディアライブラリーセンターは「Ufinity」を導入し、開かれた図書館、勉学・研究のモチベーション向上を支える、先進的な次世代図書館サービスの構築に着手しました。

帝京大学 八王子事務部
メディアライブラリーセンター グループリーダー
中嶋 康氏
帝京大学八王子キャンパスの図書館再構築への取り組みは、約12年前から続けられています。その間、システム化は基幹業務の省力化、効率化を目指して進められました。そして2010年、システム化の方向は、利用者の利便性向上へと大きく変わりました。
同大学八王子事務部 メディアライブラリーセンター グループリーダーの 中嶋 康氏はこう説明します。「これまで『大学図書館は学術の心臓であるべき』とされてきましたが、必ずしも実質的に心臓機能を果たしていたわけではありませんでした。そこで、業務効率を大幅に向上させるべく同年5月、図書館業務パッケージ『iLiswave-J V2』を導入。さらに同年7月末、学習・研究を支援する開かれた共有の場、Learning commonsへの進化を目指し、図書館利用者向けのサービス向上に特化した学術ポータルSaaS『Ufinity』の公開に踏み切りました」。
(注) : 本システムの契約窓口は 富士電機ITソリューション株式会社 が担当。

帝京大学 八王子事務部
メディアライブラリーセンター チームリーダー
辺見 純子氏
第一段階「iLiswave-J V2」の導入によって実現したのは、図書館業務の効率化と、個別に管理されていた4つのキャンパスの図書館データ統合でした。これにより全キャンパスの蔵書に対する横断検索が可能になりました。また「iLiswave-J V2」導入を機に、iNeo社が提供する図書館向け電子書籍貸出サービス「Lib.pro」と連携し、電子書籍情報を一括検索できるOPACを構築。同図書館は利用者の利便性向上に主眼を置いた取り組みに踏み出したのです。
同図書館が目指した図書館サービスは、利用者の使い勝手を上げ、自ら勉学しようとの意欲を持つ学生、研究を深化・発展させる教職員のニーズに応える、新しい図書館機能の構築でした。

学生、教職員に「もっと活用したい」と能動的な学習・研究の意欲を与える図書館サービスに必要な要素とは何か。中嶋氏は「重要な要素は、まず使いやすく強力な横断検索機能です。蔵書、電子図書館、電子ジャーナルの検索機能を統合的に見せ、ナビゲーションしてくれるインターフェースづくり。それらを実現する機能を備えていたのが『Ufinity』でした」と語ります。
より使いやすいインターフェースづくりのために備えられた「Ufinity」のポータルサイト構築機能について、同大学八王子事務部 メディアライブラリーセンター チームリーダーの辺見純子氏は次のように語っています。「あらかじめ用意されているFAQ、お知らせ、カレンダーなどのモジュールやテンプレートを組み合わせるだけで、学生、教職員向けポータルサイトを作成・公開できる機能は、html知識のない職員にも扱いやすそうだとの印象を受けました」。
そして、SaaS(注)型システムならではの安全・安心、導入コスト、システム管理コスト大幅低減のメリットが、導入決定を後押ししたといいます。ハードウェア、ソフトウェアなどの資産を持たずに、常に最新の図書館サービスを利用できるSaaS型サービスについて中嶋氏は「これだけのサービスを、新たにサーバを導入して構築することは考えられませんでした」と評価しています。
(注)SaaS : Software as a Service。ソフトウェア機能をネットワーク経由でサービスとして利用する形態。
蔵書、OPAC、電子書籍、そして電子ジャーナルなどインターネット上の学術情報のインターフェースが統合化され、とくに学生の検索リテラシーが向上しました。辺見氏はこう語ります。「インターフェースがまとまっていなかったので、ある検索のインターフェースしか知らない利用者は、結局、情報を入手できないことがありました。しかし、『Ufinity』によりインターフェースが統合され、検索のヒット率が向上。標準装備された横断検索機能の対象に外部電子リソースが加わったことで、利用できる学術情報資源が広がりました」。また「Ufinity」には、横断検索機能によりヒットした情報からダイレクトに複写依頼を申請する機能が備えられるなど、得られた情報をより簡単な操作で活用できるようになりました。
さらに、時と場所を問わずに図書館サービスを利用できるメリットも高く評価されています。SaaS型「Ufinity」では、大学に所属する利用者は認証を経て富士通のIDC内に構築されたサーバ経由で目的の商用データベースなどにアクセスするので、自宅から、たとえ夜中であっても利用できるのです。

ワープロソフト感覚で作成・編集・そして公開できる「Ufinity」の情報共有・発信機能の活用機運も高まっています。今のところ、全ての学生・教職員がアクセスできるトップページ、ユーザー個人が編集し、自分の貸し出し状況を確認するパーソナルページ、ゼミ単位といった、限られたメンバー向けに情報を発信、共有するためのグループページなどの利用が始まったところですが、中嶋氏は「特定の学部の学生に向けた情報発信、たとえば法学の研究に有用な、判例文献の検索サービスの案内、あるいは教員だけにアナウンスしたい情報の伝達、など、多様な活用が可能です」と語っています。
「iLiswave-J V2」の導入で図書館業務効率化と、サーバ管理の負担を伴わない学術ポータルSaaS「Ufinity」によるユーザビリティ向上の実現がもたらす可能性について、中嶋氏はこう語ります。「業務が効率化され、ユーザーの使いやすさを一つ一つ実現する中で、図書館マネジメント、つまりどんな図書館をつくっていくべきかを考える余裕が生まれるのではないかと思います」。
また将来的展開について辺見氏は、次のように語ります。「今後、数々の機能が追加されることを期待します。まずは年内に盛り込まれるという、検索方法に関する相談事例をQ&Aスタイルで紹介するリファレンス機能を活用し、図書館利用の教育活動を展開していこうと考えています。さらに、富士通が近々対応予定の施設管理機能を利用し、図書館施設内のグループ学習室の予約システムを構築しようとも考えています」。
富士通は、先進的図書館の構築に取り組む大学様と共に歩みながら、学術ポータルSaaS「Ufinity」を理想的な司書業務を提供するワンストップポータルとして育てるべく、様々の試みにチャレンジしてまいります。
| 所在地 | 東京都板橋区加賀2-11-1 |
|---|---|
| 学長 | 冲永 佳史 |
| 設立年 | 1931年(昭和6年) 帝京商業学校(現・帝京大学高等学校)として創立 |
| 学部 | 医学部、薬学部、経済学部、法学部、文学部、外国語学部、理工学部、医療技術学部、福岡医療技術学部 |
| 学生数 | 18,325名(2009年5月現在) |
| ホームページ | 帝京大学 様 ホームページ
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