
大東文化大学 板橋キャンパス
1923(大正12)年、国会決議により設立された大東文化学院を前身とする大東文化大学。中国文学、日本文学、書道などの研究を重ねてきた伝統を持つ、文科系を中心とした総合大学です。学生たちの情報活用能力を育むための「情報実習教室システム」が、富士通のストレージシステム「ETERNUS NR1000F」を用いて大幅に刷新されました。

ノートパソコンが設置された情報実習教室
大東文化大学では現在1万3千名あまりの学生が、文学部、外国語学部、経済学部、経営学部、法学部、国際関係学部、環境創造学部で学んでいます。2005年4月には、スポーツ文化の発展と市民の健康づくりに役立てるために、スポーツ・健康科学部を新たに開設。伝統を受け継ぎながら、時代のニーズに応えた新しい分野を開拓している同学は、全学をあげてカリキュラム改革に取り組むとともに、全学共通で情報活用能力や実践的語学能力の育成につとめています。
情報活用能力を高める目的においてはもちろん、実践的語学教育や専門分野の研究においても力を発揮するのが、学内の情報インフラ。大東文化大学では、板橋キャンパスおよび東松山キャンパスのあわせて26の教室に約1,000台のPCを整備し、講義用や自習用として学生に開放しています。この「情報実習教室システム」は、ITリテラシーをはじめ、CALL(Computer Assisted Learning Laboratory)教室での語学実習、海外のWebサイトを調べてレポートを作成する取り組みなど、さまざまな形で講義・授業に活用されています。また、学生が学内ネットワークにファイルをアップロードする形でレポートを提出すると、担当の教員に限ってそのファイルをダウンロードできるようにするなど、きめ細かい仕組みが用意されています。

後藤 満氏
学園総合情報センター
事務 室主査
「情報実習教室システム」は、2004年4月に抜本的に更新されました。大東文化大学 学園総合情報センター事務室 主査 後藤満氏は次のように語ります。「私たちが目指したのは、最新のシステム利用環境を、もっとも使いやすい形で学生に提供すること。そして、システムの運用管理を効率化し、TCOを削減すること。そのために、従来Windows、Linux、MacのOSごとに分かれていたシステムを、マルチプラットフォーム環境に移行したのです」これにより、ユーザー利用環境および運用管理の両面において、大きく分けて以下の4つのメリットが生まれました。
(1)ユーザーIDおよびパスワードが1つにまとめられました。これまでは各学生に、OSごとに異なる複数のID・パスワードが割り当てられていました。新システムでは、各自1つのID・パスワードを持てば済むようになり、しかも入学から卒業まで不変のものとなっています。また、どのOSのPCを利用する場合でも、事前の登録は一切不要。これまでは、例えばMac教室を利用する際には事前に申請する方法をとっていましたが、その必要もなくなりました。これは、学生および教員にとっても、またシステム管理者にとっても、大きなメリットと言えます。
(2)OSを意識する必要のないファイルの利用環境が実現しました。WindowsやLinux とMacの間でのファイルのやり取りもスムーズに行えます。学科や担当教授の意向にあわせた、使いやすい環境を提供しています。
(3)OSやアプリケーション、セキュリティソフトなどをサーバから集中アップデートする作業が、大幅に効率化されました。迅速な対応が不可欠であるウイルス対策についても、ネットワークを介してすばやくパターンファイルを配布することができるようになりました。また、24時間以内にすべてのPC環境を更新するといったスピード対応が可能です。従来は3カ月に1回程度だったアップデート作業も、現在は月1回以上の更新頻度を保っています。1教室分のアップデートは講義の1コマ分である90分で実施でき、学科や講義ごとのきめ細かいニーズに迅速に対応できます。

岩倉 学氏
学園総合情報センター事務室
(4)バックアップ作業が省力化されました。システムごとにファイルサーバを用意する必要がなく、作業は1回で完了します。このため、1週間分のバックアップが取れるなど、体制が強化されました。従来の手動でのテープ交換作業が、無人・自動で短時間に行えるようになったことも、運用管理コストの最適化に貢献しています。
刷新された「情報実習教室システム」には、富士通のストレージシステム「ETERNUS NR1000F」が採用されています。NFS(UNIX)、CIFS(Windows)といった標準的なファイルアクセスプロトコルをサポートしており、同一OSシステム間だけでなく、異種OSシステム間でも自在にファイルを共用できるのが特長。このストレージシステムの能力をフルに活用した「情報実習教室システム」により、学生や教員にとっての利便性は大きく向上しました。それと同時に、パソコン運用支援パッケージ「瞬快」を採用したこともあり、システム管理者の負担も軽減されています。学園総合情報センター事務室 岩倉学氏は「今までと同等のパワーで、より多くのことができるようになったという実感を持っています」と語ります。

波多江 哲也氏
学園総合情報センター
事務室 室長
同学では、富士通の保守サポート体制を評価しており、ハードウェアの保守とソフトウェアのアップデートを行う保守契約に加え、全サーバのリモート監視機能のメリットにも注目しています。「こちらのハードディスクに問題が発生した際など、富士通のセンターにメールが自動配信され、迅速に対応してくれることになっています。また、新しい情報実習教室システムを年度はじめの4月1日から本番稼働させるというシステム更新作業も、今回はたいへんスムーズでした」学園総合情報センター事務室 課長 波多江哲也氏は、このように評価しています。
学生たちの情報活用能力を育むための「情報実習教室システム」。すべての学生が在学中、自由に、そしてストレスなくITを活用するための基盤として、抜群の使いやすさとともに管理の容易性を手に入れ、さらにパワーアップしました。「伝統」を大切にしながら時代を見据えた「革新」を続けていく大東文化大学を、ITの側面でリードするシステムとして、今後も幅広く活用します。
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| 四方がガラス張りで光あふれる 情報ラウンジ |
情報実習教室システムの 基盤を成すサーバルーム |