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FUJITSU Intelligent Society Solution 往診先生 「在宅医療支援SaaS」導入事例
情報共有の仕組み化と業務プロセスの見直しにより、医療の質および経営効率の向上を実現

すずらんクリニック様事例


千葉市緑区に所在するすずらんクリニックは2011年5月の開院以来、周辺地域の基幹病院である千葉県がんセンター、千葉東病院 をはじめとする多くの医療機関や訪問看護ステーション、ケアマネジャー等と緊密に連携を取りながら、地域の患者様に対して在宅医療を提供している。とりわけ、終末期の患者様に対する緩和医療やご家族の方々のケアに積極的に取り組んでおり、地域の基幹病院からも高い評価を受けている。

すずらんクリニックが実践する在宅医療の世界では医師や看護師、その他スタッフが患者の自宅においてサービスの提供を行うため、診療行為やその他のケア記録などといった情報の共有が難しいといわれている。そんななか、同クリニックでは2014年4月に「在宅医療支援SaaS」を導入し、スタッフ間の適切かつ円滑な情報共有の実践に取り組んでいる。
上記システムを導入した目的は、スタッフ間でより密な連絡を取り、患者情報や訪問スケジュールや使用物品等の多岐にわたる周辺情報をより深く共有する場を提供することで、在宅医療サービスの質を高めることにあるという。また、ICT導入とともに医療コンサルタント会社である株式会社メディヴァ様によるコンサルティングを受け、新たな取り組みに向けた第1歩を踏み出した。

[ 2014年7月7日掲載 ]

【導入前の課題と導入後の効果】

  課題   導入後
1

訪問スケジュールの管理ツールを用途によって使い分けていたために2重の入力および管理が必要となっていた。

属人性の排除、効率的な運用

スケジュール管理を一つのツールにまとめ、作成できるようになった。それによりスケジュールをリアルタイムに把握することが可能になった。

2

訪問ルートが適切でなく、移動時間にムダが発生していた。

医療リソースの最適化

ムリ、ムダのない訪問スケジュールの立案が可能となり、移動時間の短縮を図ることができた。また、誰が組んでも同じ品質で訪問計画立案可能なため、医師や看護師の負担軽減につながった。

3

緊急往診時(特に夜間)に患者宅の位置がわからない。

サービス提供品質の高位平準化

患者宅周辺の駐車場の位置や駐車場から患者宅までの道のりを設定可能なので、非常勤医師が夜間でも迷わずに、患者宅に到着することが可能になった。それにより、医師の負担軽減や患者満足度の向上を図ることができた。

【導入の経緯】

抱えていた問題を解決するための筋道が見えた

柳 事務長柳事務長は「患者数の増加に伴う組織・人員体制の拡大により、スタッフ間で適切な情報共有が難しくなってきていると感じており、事実、情報の共有不足による診療報酬の算定漏れや業務のダブリ等が発生していた。在宅医療は医師や看護師が患家で診療業務を行うため、情報共有を適切に行いながら「チーム医療」を実践していく必要がある。しかし、診療報酬改定後の業務プロセスの変更や非常勤医師の増加により、それを実現できるような体制になっておらず、真の意味でのリアルタイムな情報共有を可能にする体制を早急に構築しなければならないと考えていた。
そんな時にセミナーを通じて、自分と同じ問題認識や価値観を持っている富士通に共感を覚え、同社が提供しているサービスを導入するに至った。」と導入の経緯を説明する。


【導入の効果】

情報共有により経営は効率化する

リアルタイムな情報共有が実現できていれば、医療現場は変わるのか?

柳事務長は「情報共有による効率化は、生産性やモチベーションの向上をもたらし、ムダなくスムーズに業務を遂行できる環境になることで、医療従事者の身体的、精神的な負担が少なくなる。また、医師や看護師の離職率の低下に貢献する可能性も高い」と説明する。その結果、医療サービスの提供に余裕が生まれ、その質もおのずと向上する。さらに、在庫管理のムダや診療報酬の算定漏れなどもなくなり、コスト削減や収益増も実現する。それにより診療所経営は飛躍的に効率化されるという。


患者と向き合う時間が増えた

在宅医療支援SaaS導入後の効果は?

竹内 院長竹内院長は「やはり最も大きな効果は医師や看護師の事務作業が軽減でき、その分、患者様と向き合う時間が増えたことだ」と語る。事務スタッフが在宅医療支援SaaSを使うことで訪問スケジュールやルート組み、書類の作成などといった業務を効率的に正確に行うことが可能になったためだという。
また、竹内院長は「リスクの低減も大きな効果である」と説明する。病院では医師が指示を出すと、その情報が看護師や事務スタッフを通じて電子カルテに記録されるが、在宅医療の現場では医師や同行看護師と事務スタッフが同じ場所にいることがない。そのため診療報酬の算定漏れや使用物品の準備忘れがどうしても発生してしまう。そのリスクがICTを効果的に使用することにより低減したという。


自院の在宅医療における業務のムダが削減できた

業務プロセスの改善の効果は?

柳事務長は「ICTの導入とともに、運営書類も含めた業務プロセスの改善提案により、業務効率の向上が図れた。また営業戦略についても先入観にとらわれないアドバイスにより、従来は獲得することができなかったエリアの患者を集めることができた。また、有料老人ホーム等といった同一建物に居住する患者への訪問計画についても相談にのってもらい、効率的な訪問が可能となった。これらの効果により、経営効率は大幅に向上したと思う。」と説明する。

【導入の効果】

情報共有は院内完結型から地域完結型へ

竹内院長は「環境は整った。しかし、この現状に満足することなく、これらをどう活用していくかが大事である。」と今後を語る。より医療の質を高めることを目的に、患者情報や訪問スケジュールの管理だけでなく、その後の分析・活用にも使えるようなシステムを目指したいという。また、院内の情報共有のみならず、連携する多職種との情報共有体制の構築も喫緊の課題として捉えている。
続けて、竹内院長は「現状では、各事業者の訪問記録、介護用ノート、電話連絡などで情報共有しているが、患者さん宅に行かないかぎりその内容や状況を確認できないなど、患者状態の把握に限界がある。しかし、ICTを導入することで、そのような限界を突破できる」と説明する。

【今後の展開イメージ】

在宅医療の特性として、多職種が「患者サポーター」として協業するという点が挙げられる。在宅医療を提供する医師だけではなく、ケアマネジャー、訪問看護師、ホームヘルパー、訪問薬剤師等といった多職種が参加しながら、「患者宅」をあたかも「病室」であるように患者をサポートしていかなければならない。それを実現するためには、地域全体での情報共有が欠かせない。


導入施設

医療法人社団 圭恵会 すずらんクリニック
〒266-0031 千葉市緑区おゆみ野4丁目2-7
Tel 043-312-5070
URL:http://suzuranclinic.jp/


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