このページの本文へ移動

高速かつ信頼性の高い地図サービスを実現したIaaS型クラウドサービス「FGCP/S5」

クラウド導入事例 株式会社トヨタマップマスター様 外観写真

株式会社トヨタマップマスター様 導入事例


国内データセンター上のクラウドサービスを活用し、地図データを常に最新に保ったサービスを構築したい。IaaSの「Fujitsu Global Cloud Platform FGCP/S5(以下、FGCP/S5)」で、トヨタマップマスター様は拡張性が高く信頼性の高い地図情報提供サービスを実現しました。

「Fujitsu Global Cloud Platform FGCP/S5」は、
「FUJITSU Cloud Service S5」へ名称変更しました。
[ 2012年2月20日掲載 ]

種別 SaaSを採用していません PaaSを採用していません IaaSを採用しています DaaSを採用していません NetWorkを採用していません プライベートクラウドを採用していません
サービス FUJITSU Cloud Service S5
(旧名称:Fujitsu Global Cloud Platform FGCP/S5)
選んだ理由 導入期間が早く、低コストでの構築が可能だった
採用のポイント 国内データセンターで提供されるクラウドサービス
業種 情報・通信業

株式会社トヨタマップマスター 開発部 コンテンツサービス室 グループ長 加藤 友明 氏
「最も重視したのは迅速に更新を行うため、国内のデータセンター上にあるクラウドサービスであること。加えて、導入や運用にかかるコスト、導入期間の短さもポイントでした。こうしたすべての要素を満たすクラウドサービスがFGCP/S5だったのです」

【課題と効果】
1 地図情報の更新頻度を増やし、常に最新の情報を提供したい 国内データセンターによる高速かつ安定した転送で、頻度の高い更新にも対応可能
2 利用状況の変動や事業拡大に応じて柔軟に拡張できるシステムにしたい ポータルサイトからの操作で簡単かつ迅速に仮想サーバが増設でき、拡張性の高いシステムを実現

導入の背景

カーナビ用地図データベースのシェア50%を誇るリーディングカンパニー

トヨタマップマスター様は、トヨタグループの地図データベース制作会社です。地図データベースは道路や建物などの地図情報をデータとして蓄積したもので、カーナビゲーションシステムなどで利用されています。

クラウドに構築したシステムでiPhone向けカーナビを実現(コンシェルパス for CarNavi)(販売元:株式会社ミックウェア)の画面イメージ
クラウドに構築したシステムでiPhone向けカーナビを実現(コンシェルパス for CarNavi)(販売元:株式会社ミックウェア)

同社では、全国約50万か所の交差点や新しい高速道路の開通時の現地調査など、地図制作に関わる多くの情報収集を行っています。こうした「現地・現物主義」に基づく情報鮮度の高さが同社の強みで、カーナビゲーションで利用されている地図データベースではシェア50%を誇っています。
また、ネットワークを通じて最新の地図情報を提供するサービス「マップオンデマンド」注1において、同社は地図データベースの開発を担当。高速道路開通と同時の走行調査や、計測車による道路上のペイント情報収集などにより、その仕組みを支えています。
現在では、同社の地図データベースは、カーナビゲーションシステムでの利用だけにとどまらず、Webサイト、モバイル端末、災害避難用地図データなどさまざまな用途に利用されており、地図情報の提供を通じてICT社会の発展に貢献しています。

求められた拡張性、低コスト、短期導入

2010年6月、同社は地図情報のASPサービスの基盤を、従来のハウジングサービスからクラウドサービスに切り替え、サービス拡大に備える検討を始めました。

株式会社トヨタマップマスター 開発部 コンテンツサービス室 グループ長 加藤 友明 氏の写真
加藤 友明
株式会社トヨタマップマスター
開発部 コンテンツサービス室
グループ長

クラウドサービスへの切り替えを決めた経緯について、同社の開発部 コンテンツサービス室 グループ長の加藤友明氏は次のように語ります。「新しい地図情報サービスでは、ユーザーの増加に柔軟に対応できる拡張性、機材にかかるコストの削減、短期間での導入という要件を満たしたシステムにしたいと考えていました。しかし、従来から利用してきた物理サーバのハウジングではこうした要件を満たすのが難しかったのです」。
そこで、注目したのがクラウドサービスでした。「当初は、クラウドサービスとは何かというところから調査を始めましたが、富士通が提供する無償トライアルの活用などを経てノウハウを蓄えたことにより、クラウドサービス上での新システム構築に自信を持つことができました」(加藤氏)。

導入のポイント

国内データセンターによる転送時間の短さを評価

さまざまなクラウドサービスを比較検討した結果、検討を開始してから3か月後となる2010年9月に富士通のIaaSである「FGCP/S5」の採用が決定しました。
採用のポイントについて、加藤氏はこう語ります。「検討時に最も重視したのは、クラウドサービスが国内のデータセンター上にあるということです。現在、地図の更新頻度は月1回程度ですが、今後はさらに頻度を増やして地図を常に最新にしたいと考えています。なるべく短時間で更新を行うためにも国内のデータセンターに置かれたクラウドサービスであることが必須要件で、加えて導入や運用にかかるコスト削減、導入期間の短さも求めていました。こうしたすべての要素を満たすクラウドサービスが、FGCP/S5だったのです」。

導入効果

構成変更やテストに柔軟かつ迅速に対応可能

株式会社トヨタマップマスター 開発部 コンテンツサービス室 室長 兼岩 俊幸 氏の写真
兼岩 俊幸
株式会社トヨタマップマスター
開発部 コンテンツサービス室
室長

2010年11月より稼働開始したFGCP/S5の効果について、同社の開発部 コンテンツサービス室 室長の兼岩 俊幸氏は次のように語ります。「導入開始から2か月程度で稼働できたことは、期待どおりの短期導入が実現できたと満足しています。また、導入後に最大の効果として感じていることは、変更したいときにすぐに変更できる点です。当社では、地図データベース上のソフトウェアはすべて自社開発しているのですが、開発が完了してから性能向上のためにサーバ増設が必要になることがあります。しかし、これまでの物理サーバの場合、購入後の追加や変更が非常に困難でした。その点、FGCP/S5ならポータルサイトからの簡単な操作で即座に仮想サーバを追加できるので、柔軟な対応をとることができます。当初は、設備投資にかかるコスト削減がクラウドサービスを選んだ主な理由だったのですが、それを補ってあまりある効果だったと感じています」。
加えて、テストにも効果があったと加藤氏は語ります。「これまでは試したいことがあっても、テストサーバを用意するにも時間がかかり、すぐに対応できるわけではありませんでした。FGCP/S5なら即座にテスト用の仮想サーバを作成して、テストが終わったらすぐに仮想サーバを消去できるので、テストを迅速に行うことが可能になりました。1~2時間程度試すだけなら、コスト的にもほとんど影響はありませんので安心して使うことができます」。

トヨタマップマスター様 システム概要図です。クラウド導入前は、地図ASPサービスはトヨタマップマスター様内の個別環境によって設計・運用されていましたが、クラウド導入後は富士通クラウドサービス基盤上にシステムを構築。お客様増加に伴うアクセス変動に合わせて、ICTインフラを柔軟に拡張することが可能になりました。

今後の展開

APIを活用した運用監視ツールの作成を検討

当初、仮想サーバ5台程度でスタートした地図提供サービスは、現在は20台を超える仮想サーバが必要となるまでに拡大しています。
今後について加藤氏は、次のように期待を寄せています。「現在のサービスをソフトウェア的にもハードウェア的にも拡張して、さらなる改善を行っていきたいと思っています。その際にも柔軟で拡張性の高いFGCP/S5が効果を発揮してくれると期待しています。富士通さんには、他社のサービスに比べ常に優位性を保てるよう、今後も費用低減や機能拡張を続けて欲しいですね」。

株式会社トヨタマップマスター 開発部 コンテンツサービス室 グループ長 山崎 恵子 氏の写真
山崎 恵子
株式会社トヨタマップマスター
開発部 コンテンツサービス室
グループ長

同社の開発部 コンテンツサービス室 グループ長の山崎 恵子氏も「現在は新しいサービスの運用に時間をとられているためFGCP/S5のAPIを活用するところまで至っていませんが、今後はAPIを利用した運用監視ツールなども作成していきたいと考えています」と語ります。
拡張性が高く、短期間でのシステム構築にIaaS型クラウドサービス「FGCP/S5」が効果を発揮します。富士通は、お客様のご要望に応えられるように、FGCP/S5の機能向上になお一層努力してまいります。

【株式会社トヨタマップマスター 様 概要】
代表者 代表取締役社長 田尾 正光
所在地 愛知県名古屋市中村区名駅南一丁目24番20号 名古屋三井ビルディング新館11階
設立 1998年7月28日
資本金 4億8,000万円
社員数 334名(2011年4月1日現在)
事業概要 ナビゲーションシステム用地図データ、関連地図データの企画、調査、制作、販売
ホームページ 株式会社トヨタマップマスターホームページ新規ウィンドウが開きます
株式会社トヨタマップマスター様のロゴ

用語解説

注1 : マップオンデマンド
「マップオンデマンド」は(株)トヨタ自動車とトヨタメディアサービス(株)が提供する「G-BOOK」のテレマティクスサービスです。

【ご紹介したサービス】

【導入事例(PDF版)】

本事例に関するお問い合わせ

Webでのお問い合わせ

ご検討サポート・お問い合わせ窓口

お電話でのお問い合わせ

0120-933-200 富士通コンタクトライン(総合窓口)

受付時間 9時~17時30分
(土曜・日曜・祝日・当社指定の休業日を除く)

本事例中に記載の肩書きや数値、固有名詞等は掲載日現在のものであり、このページの閲覧時には変更されている可能性があることをご了承ください。