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芝園キャンパスへDaaSを展開するためインフラを整備
クラウド環境下で産学協同のものづくりを目指す

クラウド導入事例 千葉工業大学様 外観写真

千葉工業大学様 導入事例


パイオニア精神で工学の可能性を拓く千葉工業大学様は、2011年9月に国内大学で初めてDaaSを活用したCADの授業を開始。その成功に基づき2012年度には芝園キャンパス全体へDaaSを展開するべくインフラの整備を行いました。回線やメモリの増強と合わせて富士通のパブリッククラウドを利用しファイルサーバも用意。いつでもどこでも学生がICTを利用できる環境の実現とともに、研究面にクラウドを活用する取り組みもスタートしています。

「Fujitsu Global Cloud Platform FGCP/S5」は、
「FUJITSU Cloud Service S5」へ名称変更しました。
[ 2013年1月10日掲載 ]

種別 SaaSを採用していません PaaSを採用していません IaaSを採用していません DaaSを採用しています NetWorkを採用していません プライベートクラウドを採用していません
サービス FUJITSU Managed Infrastructure Service ワークプレイス-LCMサービス 仮想デスクトップサービス(DaaS)
選んだ理由 演習室の中に留まらず事務室、研究室など芝園キャンパス全体へのDaaS展開に向けたインフラの整備
採用のポイント 2011年9月の演習室へのDaaS導入の成功に基づく実績と信頼、ワンストップサポートによる安心感
業種 大学
【導入事例概要】
種別: DaaS
サービス: FUJITSU Managed Infrastructure Service ワークプレイス-LCMサービス 仮想デスクトップサービス(DaaS)
選んだ理由: 演習室の中に留まらず事務室、研究室など芝園キャンパス全体へのDaaS展開に向けたインフラの整備
採用のポイント: 2011年9月の演習室へのDaaS導入の成功に基づく実績と信頼、ワンストップサポートによる安心感
業種: 大学

千葉工業大学情報・メディア委員会委員長(情報ネットワーク学科教授)中村 直人 氏
「モニタしかない状況で学生がとまどわないかという懸念については、スマートフォン世代の学生にとって通信技術を通じたサービスは全く違和感がなく杞憂に終わりました。また、学生が一斉にアクセスした場合の対応についても、演習室で130人の学生が授業開始時に同時にアクセスしても100Mbps専用線で問題はありませんでした」

【課題と効果】
1 芝園キャンパス全域へDaaSを展開するためにインフラを整備したい 回線を100Mbpsから1Gbpsに増速し仮想PC1台あたりのスペックも増強。今回、新たにもう一つの演習室と図書館にIDを追加しても快適なインフラを短期間で構築
2 持ち歩きUSBの置き忘れ防止対策をしたい 富士通のパブリック型クラウド「Fujitsu Global Cloud Platform FGCP/S5」のファイルサーバを利用することでDaaSと連携し学生の利便性を向上。学生や教職員の利用状況に応じて、容量の最適化を実現
3 クラウド技術を研究分野でも活用したい 富士通の次世代ものづくり環境「エンジニアリングクラウド」注1を活用した新たな取り組みを開始。クラウド環境でのインターンシップや産学協同のものづくりなどの実現を目指す

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導入の背景

DaaSで工学系の授業を行う意義と運用面での懸念

「世界文化に、技術で貢献する」。創立70年の千葉工業大学には、「師弟同行」注2「自学自律」注3の建学の精神のもと、教員と学生が共に学び合い、新たな創造にチャレンジするパイオニア精神が今も脈々と受け継がれています。

福島原発原子炉建屋内に入った最初の国産ロボットでも知られるロボット開発や、「はやぶさ2」プロジェクトへの参画、本格始動する超小型衛星による惑星探査など、先進の研究開発は世界から注目を集めています。また、キャンパス再開発事業もほぼ完成し、東京スカイツリータウン®内にサテライトキャンパスを開設するなど新たな夢を育てる舞台も整いました。

千葉工業大学 情報科学部 情報ネットワーク学科 教授 中村 直人 氏の写真
中村 直人
千葉工業大学
情報科学部 情報ネットワーク学科
教授

同大学のパイオニア精神は、工学系の教育や研究に欠かせないICTの活用にもあらわれています。2011年9月、高負荷なCADなどの授業にDaaS(仮想デスクトップサービス)を導入したのも同大学が国内大学初でした。学生がクラウド環境で教育を受ける意義について、千葉工業大学 情報科学部 情報ネットワーク学科 教授 中村 直人氏はこう話します。 「クラウド環境で教育を受けてきた工学系の学生は、クラウド時代のものづくりや発想について体験をもって思考することができます。クラウドの概念を理解した上で、自身で触れて使うことが大切なのです」

このような教育効果の一方で、過去に前例のない取り組みであるため、導入当初は運用面での懸念事項もありました。

導入のポイント

DaaS導入成功のもと芝園キャンパス全域展開のためのインフラを整備

工学系の授業でDaaSを活用する上で、特に留意したポイントが大きく2点ありました。「モニタしかない状況で学生がとまどわないかという懸念については、スマートフォン世代の学生にとって通信技術を通じたサービスは全く違和感がなく杞憂に終わりました。また、学生が一斉にアクセスした場合の対応についても、演習室で130人の学生が授業開始時に同時にアクセスしても100Mbps専用線で問題はありませんでした」(中村氏)。

DaaSを活用した授業の成功により2012年度には事務室や研究室など芝園キャンパス全体への展開を目指し、インフラを整備することになりました。回線は従来の100Mbps専用線から1Gbps専用線に増速し、仮想PC1台あたりのメモリやCPU割当量も1.5倍に増強。またDaaSの利便性向上はもとより、キャンパス内や自宅からの利用、スマートフォンへの対応なども視野に入れ、学生が共同で利用できるファイルサーバも用意することにしました。

ファイルサーバの選定ポイントについて、「学生や教職員の利用状況に応じて、容量などを柔軟に拡張できるクラウドサービスを利用するのがいいのではないかと。キャンパスのクラウド化を推進する意味もありました」と中村氏は話します。同大学は、富士通のパブリッククラウド 「Fujitsu Global Cloud Platform FGCP/S5」を選択しました。

千葉工業大学様 コンピュータ演習室の写真
千葉工業大学様 コンピュータ演習室

2012年3月、今回のインフラ増強と合わせ、DaaSの芝園キャンパス全体への展開にむけた第二弾としてもう一つのコンピュータ演習室に160ID、図書館に30IDの追加も決定。クラウドサービスの利用による短期間構築で、決定から2か月後の2012年5月には本稼働を開始しました。

導入の効果

運用管理の効率化、消費電力量の削減に加え、事業継続性も実現

DaaS導入から1年が経過し運用管理面で大きな効果があらわれています。同大学の情報システム課は津田沼キャンパスにあり、離れた芝園キャンパス演習室の無人運用化もDaaSの導入目的の一つでした。「芝園キャンパス演習室に関して、DaaSの導入により大学側でメンテナンスする機器が劇的に少なくなったため、ほぼ無人運用化を実現し消費電力量も大幅に削減できました。また、端末が故障したときもアプリケーションなどをインストールする必要はなく、新しい端末をDaaSに繋ぐだけで使用を再開することができます。」と、同大学 情報システム課 課長 村上 吉信氏は語ります。

千葉工業大学 情報システム課 課長 村上 吉信 氏の写真
村上 吉信
千葉工業大学
情報システム課
課長

ソフトウェアの保守面での効果について同大学における他教室のシンクライアント環境と比較し、同大学 情報システム課 課長補佐 福山 達也氏は次のように話します。「DaaSの場合、デスクトップまで共通基盤サービスに含まれるため任せられる範囲が多くなっています。それだけにサポートは重要です。富士通はハードウェアからサービス、運用までワンストップサポートでトラブルや要望にも迅速かつきめ細かく対応していただけるので安心です」

事業継続の面でも効果を実感する出来事がありました。2012年夏、津田沼キャンパス周辺への落雷により基幹サーバ群のあるマシン室が停電し授業ができなくなるというトラブルが発生しましたが、DaaSを利用していた芝園キャンパスは全く影響を受けることなく授業を行うことができました。「万一、芝園キャンパスが落雷などにより停電してもサーバはキャンパスの外にあるので復旧も迅速にできます。計画停電や節電への対策としても有効です」(福山氏)

千葉工業大学 情報システム課 課長補佐 福山 達也 氏の写真
福山 達也
千葉工業大学
情報システム課
課長補佐

千葉工業大学様導入事例のシステム概要図です。ネットワーク経由で富士通 館林システムセンターの仮想デスクトップ環境を利用してCADなどの授業を行っています。富士通 館林システムセンターのハイパーバイザ上で稼働している仮想PCをセッション管理サーバが利用者に割り当て、千葉工業大学様へ画面転送します。千葉工業大学様では仮想デスクトップが322台(学生用320ID、教員用2ID)稼働し、遠隔操作しています。運用についてはワークプレイス-LCMサービスを使用しており、富士通のSE・サービスマネージャーがサポートしています。

今後の展開

クラウド環境でインターンシップや産学協同のものづくりに取り組む

DaaSを使って授業を行っていくうちに要望も出てきます。例えばデザイン系の先生からは「より精度の高い画像データを利用したい」という声が寄せられました。今回のインフラ増強により、こうしたユーザーからの要望を満たしながら、さらに今後のクラウド活用への展開に向けて、スピード感をもって対応できる環境を整備することができました。
また、大学全体でクラウドを活用するためにはソフトウェアのライセンス問題の解決も必要です。「本学では工学系大学として日本で初めて、アドビシステムズ株式会社と包括契約を結び、事務部分も含めて大学全体で自由にAdobe Master Collectionを利用できるようになりました。そのほかのソフトウェアについても同様の手続きを進めています」(中村氏)

同大学では、教育面でのDaaSの活用に加え、クラウドを使った新しい研究のかたちを創造するべく富士通の次世代ものづくり環境「エンジニアリングクラウド」を活用した最新の環境を実験的に構築しました。今後の大学におけるクラウド活用の展望について中村氏は次のように話します。
「大学の使命には教育と研究の二つの面があります。教育面では、学生が自宅からでも利用できるようにDaaSの適用領域を拡大し教育効果を高めていくことが当面の目標です。また今回、富士通のエンジニアリングクラウドを活用した取り組みはクラウド環境上でインターンシップの実現や産学協同のものづくりを目指すものです。クラウド時代の新しいものづくりのスタイルを大学で経験できることは、就職活動や卒業後の将来に役立ちます。富士通には、DaaSの安定運用やより良い商品の提供に加え、研究面での技術的支援もお願いいたします」

社会に貢献する大学として進化を続ける千葉工業大学。同大学のパイオニア精神をこれからも富士通は、先進のICT技術やサービスの提供を通じて支援してまいります。

営業からの一言

前年の仮想デスクトップサービス(DaaS)の授業利用に引き続き、本年は芝園キャンパス全体のDaaS化や富士通のパブリッククラウドとの連携を実現することができました。
いつでも・どこでも学生が自由に学習できる環境の実現にまた一歩近づけたと考えています。 今後も最新技術やICTを活用した教育品質の向上に千葉工業大学様とともに取り組んでいきたいと考えております。

【千葉工業大学様 概要】
本部所在地 千葉県習志野市津田沼2丁目17番1号
創立 1942年
学長 小宮 一仁
学部・大学院在籍数 9,527人(平成24年12月1日現在)
キャンパス 津田沼キャンパス、芝園キャンパス
学部・学科 工学部(機械サイエンス学科、電気電子情報工学科、生命環境科学科、建築都市環境学科、デザイン科学科、未来ロボティクス学科)、情報科学部(情報工学科、情報ネットワーク学科)、社会システム科学部(経営情報科学科、プロジェクトマネジメント学科、金融・経営リスク科学科)
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【導入事例(PDF版)】

用語解説

注1: エンジニアリングクラウド
「エンジニアリングクラウド」とは富士通独自の高速画像圧縮技術を利用したシンクライアント基盤をクラウドで実現したものです。世界最速レベルの高速シンクライアントでデータ量が大きな3次元CADシステムなどのアプリケーションにも利用可能です。
注2: 師弟同行
きめ細かい指導体制(教員と学生が一体となって学問に携わる)
注3: 自学自律
創造性豊かな人材の育成(自ら学び・思索し・創造し・解決する力を養う)

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