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国内大学初、工学系の授業に仮想デスクトップサービスを活用
いつでもどこでも学習できる環境づくりの第一歩を踏み出す

クラウド導入事例 千葉工業大学様 外観写真

千葉工業大学様 導入事例


日本のものづくりの未来を担う人材の育成と最先端の研究に努める千葉工業大学様。同大学では、芝園キャンパスのコンピュータ演習室のリプレースにおいて、富士通の仮想デスクトップサービス(DaaS)を導入。2011年9月に国内大学初、DaaSを活用してCADの授業を開始しました。万が一の回線やシステムのトラブル時も授業を止めないために徹底した対策がとられています。DaaS導入は、学習の質と時間の保証の観点から、いつでもどこでも演習室と同じように学習できる環境づくりへの第一歩となるものです。

[ 2011年12月28日掲載 ]

種別 SaaSを採用していません PaaSを採用していません IaaSを採用していません DaaSを採用しています NetWorkを採用していません プライベートクラウドを採用していません
サービス ワークプレイス-LCMサービス 仮想デスクトップサービス(DaaS)
選んだ理由 いつでもどこでも学習できる環境づくりの第一歩、運用管理負荷の軽減、省スペース
採用のポイント 学習の質と時間の保証という大学の方針との一致、コンピュータ演習室の無人運用の実現
業種 大学

千葉工業大学情報・メディア委員会委員長(情報ネットワーク学科教授)中村直人氏
「学生にクラウド時代に合った情報教育ができることが重要と考えています。富士通のDaaSは、office suites (オフィススイーツ)やプログラミングだけでなくCGやCADといった工学部特有のハードウェア能力が問われるソフトウェアについても、動作可能な状況にチューニングして頂き、富士通のインテグレーション力に大変感謝しています。」

【課題と効果】
1 大学の重要テーマとなっている、学習の質と時間の保証を実現したい DaaSの導入により、いつでもどこでも演習室と同じように学習できる環境づくりへの第一歩が踏み出せた
2 芝園キャンパスのコンピュータ演習室の運用管理負荷を軽減したい 運用を含め、ICTインフラをサービスとして利用することにより、芝園キャンパスのコンピュータ演習室では無人運用を実現。また、アプリケーションの一元管理によりバージョンアップなど煩雑な作業の効率化も図れた
3 授業を止めることのないシステムを実現したい 万が一の回線やシステムのトラブル時にも、システムが止まらない仕組みを構築し授業を続けることが可能になった。また富士通データセンター(館林システムセンター)の利用により災害対策や節電対策の強化も実現できた

導入の背景

企業で利用されている最新かつ実践的なICTを利用した授業は大きな特長

千葉工業大学 情報科学部情報ネットワーク学科 教授 中村 直人 氏の写真
中村 直人
情報科学部
情報ネットワーク学科
教授

1942年に誕生した千葉工業大学は、2012年に創立70周年を迎えます。現存する私立の工科系大学として日本で最も古い歴史を有し、日本のものづくりを支える人材を多数輩出してきました。また時代の一歩先を読む先見性を持ち、東京電力福島第1原子力発電所の原子炉建屋内で活躍しているレスキューロボットをはじめ先進的なロボット開発や、惑星探査研究など日本初となる多くの新学科を創設し、工学における可能性の拡大と体系的発展に寄与しています。
同大学の建学の精神は、教員と学生が一体となって学問に取り組む「師弟同行」と、自ら発想し行動する習慣を身につける「自学自律」です。現在も建学の精神は脈々と受け継がれ、約1万人の学生が3学部11学科で夢の実現に向けて学問・研究に励んでいます。その舞台となる津田沼キャンパスと芝園キャンパスは、最先端を学ぶ教育環境が整っています。コンピュータ演習室では、企業が実際に使っているCADやCGなど、最新かつ業界標準の実践的なソフトウェアを導入しており、ICTを活用した授業は同大学の大きな特長です。同大学における時代の一歩先を読む先見性は、教育環境づくりにも活かされています。「現在、芝園キャンパスのクラウド化に取り組んでいます。その一環として2011年9月に国内大学で初めてDaaS(仮想デスクトップサービス)を活用してCADなどの授業を行う取り組みを開始しました」と、千葉工業大学 情報科学部 情報ネットワーク学科 教授 中村直人氏は語ります。

導入のポイント

学習の質と時間の保証を行うためにDaaS導入を選択

2010年秋頃、芝園キャンパスのコンピュータ演習室のリプレースを考える上で、同大学は最初からDaaSの導入を想定していたわけではありませんでした。同大学が提示したテーマと課題について「現在、大学では学習の質と時間の保証が大きなテーマとなっています。時間の保証とともに学生への学習機会の平等の観点から、システムなどのトラブルによって授業を止めることは許されません。また本部機能が津田沼キャンパスにあるため、芝園キャンパスのコンピュータ演習室は無人で運用したいということも課題の1つでした。もちろんコスト面も重視しました」と、情報システム課 課長 村上吉信氏は話します。

千葉工業大学 情報システム課 課長 村上 吉信 氏の写真
村上 吉信
情報システム課 課長

同大学では、システム導入におけるRFP(提案依頼書)を撤廃し、参加各社の提案内容を重視する公募的な形態をとっています。「今回、DaaSの提案を行ったのは富士通だけでした。DaaSの導入により、いつでもどこでも学生が専門的なソフトウェアを使って学習できる環境の構築が可能となります。学習の質と時間の保証を実現していくという本大学の方針とも一致していました」(村上氏)。
ICTインフラをサービスとして利用するため、省スペースはもとよりシステムを運用管理する必要もなく、アプリケーションの一元管理によりバージョンアップなどの手間も大幅に軽減されます。

しかし、高精細でなおかつ画面更新が多いCADなどの授業でDaaSを活用する取り組みは国内大学初であり、リスクも伴いました。「DaaS導入に踏み切ることができたのは、本大学において富士通がこれまでの実績を通じて培った信頼がベースにあったからです」と、村上氏は語ります。

導入のプロセス

万が一の回線やシステムのトラブル時も授業を止めないための対策を徹底

前例がないだけに、実際に導入を進めていく段階で課題もでてきました。「いろいろな学生が短時間でログイン、ログアウトを繰り返し、なおかつCADを使うという、企業でDaaSを利用するのと異なるシーンが多く、現場で情報を集めて判断することが必要でした。富士通のサポートを受け、ネットワークの帯域を広げるなど1つ1つ課題を解決していきました」と、同大学 情報システム課 係長 福山達也氏は振り返ります。

授業を止めないために徹底した対策もとられています。「万が一の回線やシステムのトラブル時も授業が継続できるように徹底した対策を富士通にお願いしました。授業を止めないためのノウハウの蓄積が、今後のクラウド展開を考える上でも非常に重要になると考えています」(村上氏)。

導入プロセスの過程で東日本大震災が発生し、大幅な作業遅延を余儀なくされましたが、富士通データセンターを利用することのメリットも再確認しました。「芝園キャンパスもすべて停電し演習室も使用できない状態が続きました。また節電が求められる中、システムの安定性を考えると、学外のデータセンターを利用することの重要性を改めて認識しました」と、村上氏は語ります。

ネットワーク経由で富士通 館林システムセンターの仮想デスクトップ環境を利用してCADなどの授業を行っています。富士通 館林システムセンターのハイパーバイザ上で稼働している仮想PCをセッション管理サーバが利用者に割り当て、千葉工業大学様へ画面転送します。千葉工業大学様では仮想デスクトップが131台(学生用130ID、教員用1ID)稼働し、遠隔操作しています。運用については富士通のSE・サービスマネージャーがサポートしています。

導入の効果と今後の展望

いつでもどこでも演習室と同じように学習できる環境づくりの第一歩

千葉工業大学 情報システム課 係長 福山 達也 氏の写真
福山 達也
情報システム課 係長

現在、芝園キャンパスのコンピュータ演習室では仮想デスクトップが131台稼働しています。「1年次・2年次の基礎教育で、DaaSを使ったCAD、CGなどの授業を行っていますが、『思ったよりも軽快に動くね』といった先生からの評価もいただいています。特にレンダリングは早くて、私たちも驚きました。今後、応用的な操作を行うことになりますが、可能な限りデータを収集して問題点を予見し、事前にトラブルの芽を摘んでおくことが大切だと考えています」(福山氏)。

千葉工業大学 芝園キャンパス コンピュータ演習室の写真千葉工業大学 芝園キャンパス
コンピュータ演習室

DaaS導入の授業への効果について中村氏は次のように話します。「時代がクラウドという方向に向かう中、その最前線にふれることは非常に大きな意義があります。また、目の前にあるコンピュータには画面だけが表示されていて、データは遠隔地のデータセンターにあるという仮想デスクトップの概念を理解する上でも役立ちます」。

今後の展望について「学習時間の保証を行うためには、自宅も含めて学生がいつでもどこでも演習室と同じように学習できる環境をつくることが大切です。そうした方向に向かって、今回、第一歩を踏み出すことができました。今後、他演習室を含めた芝園キャンパスの全クラウド化や、津田沼キャンパスへのDaaS展開は重要なテーマとなります。また、富士通の次世代ものづくり環境「エンジニアリングクラウド」を大学で初めて試験導入します。高度なCADを使う授業でのクラウド活用はもとより、産官学連携のクラウド基盤としての可能性にも大いに期待しています」と、中村氏は語ります。

人材の育成と最先端の研究で日本のものづくりの未来を拓く千葉工業大学。同大学の取り組みの基盤となる教育環境を、富士通はこれからも総合力を駆使し、適用ソリューションを拡大し、大学ICTの革新を支援してまいります。

プロジェクトメンバーメッセージ

富士通の仮想デスクトップサービス(DaaS)を授業で利用することが初めてということもあり、授業に合わせた環境にするために様々なチューニングが必要でした。 企業などでの利用と大学の授業で利用する際の大きな違いは操作が集中するという点です。
休み時間に生徒が入れ替わるため、ログオン・ログオフが集中したり、教員の指示により学生がアプリケーションの操作を一斉に行ったりします。このような一般の企業では想定する必要のない、特殊な操作における課題を洗い出し、一つ一つをクリアしていくことが大変でした。
しかし、何度もテスト・調整を繰り返すことで無事に稼働することができ、プロジェクトに関わったメンバー全員が安心しております。
テストについては中村先生や福山係長、実際に授業を行う先生方に多大なご協力をいただき、感謝しております。
また、クラウド上の仮想環境を利用するという概念については、情報システム課様をはじめ先生方が丁寧に指導されていたので、学生の方には大きな混乱もなく安心してご利用いただいています。

富士通株式会社 プロジェクトメンバー写真
富士通株式会社 プロジェクトメンバー

【千葉工業大学 様 概要】
本部所在地 千葉県習志野市津田沼2丁目17番1号
創立 1942年
学長 千葉工業大学学長本岡誠一
学部・大学院在籍数 10,091人(平成23年5月1日現在)
キャンパス 津田沼キャンパス、芝園キャンパス
学部・学科 工学部(機械サイエンス学科、電気電子情報工学科、生命環境科学科、建築都市環境学科、デザイン科学科、未来ロボティクス学科)、情報科学部(情報工学科、情報ネットワーク学科)、社会システム科学部(経営情報科学科、プロジェクトマネジメント学科、金融・経営リスク科学科)
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