このページの本文へ移動

お客様サービス向上のため、富士通のIaaS上にWeb在庫照会サービスを新たに展開

クラウド導入事例 株式会社中央倉庫様 外観写真

株式会社中央倉庫様 導入事例


中央倉庫様のシステムの課題は、全ての荷主会社様へのサービス向上。一部の荷主会社様においてはEDI利用が進む一方、多くの荷主会社様では従来からの在庫照会、入出荷指図が現在も継続されている。今回、富士通のIaaS上に在庫照会システムを構築し、クラウドならではの特長であるスモールスタートにより、コストの壁を乗り越え、着実なサービス向上の第一歩を踏み出している。

「Fujitsu Global Cloud Platform FGCP/S5」は、
「FUJITSU Cloud Service S5」へ名称変更しました。
[ 2011年10月11日掲載 ]

種別 SaaSを採用していません PaaSを採用していません IaaSを採用しています DaaSを採用していません NetWorkを採用していません プライベートクラウドを採用していません
サービス FUJITSU Cloud Service S5
(旧名称:Fujitsu Global Cloud Platform FGCP/S5)
選んだ理由 スモールスタートを実現する柔軟なインフラかつ高セキュリティ環境
採用のポイント オープンソース利用等によるコスト最適化に優れたシステム構成
業種 倉庫業

株式会社中央倉庫 企画管理本部財務部 部長 兼 情報システム担当部長 田澤 文彦 氏
「富士通のパートナー会社・ソレキアさんによるクラウドサービスを活用したWeb在庫照会システムの構築がスピーディーで、かつセキュリティ面で優れていた点を高く評価しました」

【課題と効果】
1 電話問い合わせによる在庫確認を、人手を介さず、迅速かつ効率化することでサー ビス向上を図りたい 既存業務のICT化により、Web上で最新の在庫状況を確認し出荷指図が可能になり、サービスが向上した
2 既存業務のICT化への切り替え時に発生するコストを最小限にしたい スモールスタート実現するFGCP/S5を採用。運用状況に応じて柔軟にサーバリソースを増減できるため、必要最小のコストで新システムの運用を開始できた
3 荷主会社様が手入力した入出庫データを、基幹システムへ再入力する作業を効率化したい 新システム導入により、荷主会社様が入力した入出庫データは直接基幹システムと連携可能となり、作業負荷が大幅軽減した

導入の背景

きめ細かいサービスで荷主会社様と共に成長

株式会社中央倉庫様は、1927年の創業以来、80余年にわたり倉庫業を中心とする総合物流事業を手がけています。倉庫・輸送・国際貨物・トランクルームサービスの4事業部門の核となるのは倉庫部門。その特長は、常温倉庫、定温倉庫、危険物倉庫を備え、多種多様な貨物を取り扱い、各種流通加工機能(包装、梱包、荷札・ラベル貼り、詰め合わせ、マーキング、検針等)を提供するなどのきめ細かいサービスです。最近では、荷主会社様の販売戦略、売れ行き動向の変化に応じた物流システムの再編・構築にも力を入れています。

株式会社中央倉庫 企画管理本部 財務部 部長 兼 情報システム担当部長 田澤 文彦 氏の写真
田澤 文彦
株式会社中央倉庫 企画管理本部 財務部 部長 兼 情報システム担当部長

大手繊維企業や商社、また近年では半導体関連企業をお得意様として成長してきた同社は、各社の工場近くに倉庫を立地させながら、中国、近畿、東海、北陸、関東、中心に7支店1事業部23営業所を構えています。またシステム化においても、常にお得意様と足並みを揃えてきました。同社企画管理本部財務部 部長兼情報システム担当部長の田澤文彦氏は、こう語ります。「大規模荷主会社様との間では1980年より、EDIによりダイレクトに入出荷データや在庫データを交換するなど、常に先進の情報システム構築に取り組んできました」。

全てのお客様へ当社サービスを提供したい

取扱の主流となる約70社の荷主会社様との間では、早くからEDI化を整備していた同社ですが、取扱荷主の増加に伴い、その荷主会社様との情報交換・共有においては解決するべき課題を抱えていました。例えば在庫確認や出荷指図については、Fax、メール等でやり取りされていました。出荷指図をもとに、基幹システムに入力する作業が発生。
さらに、荷動きのあった荷主会社様には、その日のうちに入出庫製品のロット、品番、在庫などのデータを、何らかの様式で報告する作業も必要でした。荷動きは、事業所において、毎日数十から数百件にも及びます。そのたびに発生する在庫確認や入力作業の負荷を軽減し、間違いを防止するためにも、新たなシステム化が求められていたのです。

導入の経緯とポイント

システム導入のハードルは基幹システムへのアクセスとコスト

同社ではWeb上で在庫確認を行うシステムの導入が検討されていましたが、導入に踏み切れない事情があったのです。その理由は2つ。1つ目は、従来の手作業と基幹システムの連携による業務フローが広範囲にわたり、新システム導入について的をしぼれなかったこと。

そして2つ目の理由は新システム導入にかかる費用でした。「サーバを設置し、アプリケーションを構築して保守点検、バージョンアップしていくには大きな投資が必要です。しかも全ての荷主会社様に一斉に新システムを利用していただけるわけではなく、現行システムとの併用期間等も必要です。全てが完成したとき、すでに陳腐化している可能性もあります。」(田澤氏)。

FGCP/S5でコストのハードルを越える

新システム導入で在庫確認業務の刷新を図るべきか、迷い続けた同社を後押ししたのは、富士通のクラウドサービス「Fujitsu Global Cloud Platform FGCP/S5」と、Web在庫照会システムの組み合わせでした。富士通のデータセンター内にあらかじめ設置した仮想リソース群より、ユーザー専用の仮想プラットフォーム環境を、必要なときに、必要なだけ、利用できる(従量課金サービス)FGCP/S5であれば、無理のないスモールスタートが可能。小規模でスタートし、従来の作業フローより効率的であることを実感しながら新システムへの切り替えを進めることができます。さらに、「FGCP/S5」上でWeb在庫照会システムを提供することで、荷主会社様にも手軽に利用いただけます。インターネットに接続できるパソコンさえあれば、ただちにサービスを利用できるからです。

2010年4月以降、複数ベンダーのクラウドサービスを比較検討した同社は同年8月、同システムの導入を決定。その理由について、田澤氏はこう述べています。「富士通のパートナーであるソレキアさんによるWeb在庫照会システムの早期構築と、FGCP/S5の高いセキュリティ性を評価しました」。また、オープンソースのLinux OSとデータベース、そしてJava言語で構築することでライセンス料等、付帯コストを抑えてアプリケーションを構築できたのです。同時に、お客様専用の高いセキュリティネットワークサービス「FENICS IP-VPN網」と最新鋭のデータセンターを活用し、より高い品質のサービスを実現。これらが高く評価されたのです。

システムの概要と導入のメリット

慎重を期し、まず数社からスタート

システム構築は2010年11月から開始し、3ヵ月強で第1次システム(パソコンからの利用)のサービス提供というスピーディーなスケジュールで進められました。サービス開始にあたってはトライアル期間を設け、数社でスタートし順次拡大していきます。

第1次システムで荷主会社様に提供される主な機能は、在庫検索・照会、出荷指図入力、入荷予定入力などです。これらにより、荷主会社様は都度電話で在庫を確認することなく、Web上から最新の在庫状況を確認し、出荷指図をかけられるようになりました。また倉庫を管理する同社においては、荷主会社様が入力した入庫・出庫データをそのまま利用可能となり、基幹システムへのデータ入力作業が自動化されました。その結果、入出庫製品のロットや品番の初期入力ミスがなくなり、誤出荷を低減する効果が得られました。

株式会社中央倉庫 企画管理本部 情報システム課 課長 土森 保史 氏の写真
土森 保史
株式会社中央倉庫 企画管理本部 情報システム課 課長

さらに、荷主会社様と倉庫会社双方にもたらされるメリットについて、同社企画管理本部情報システム課 課長の土森保史氏は次のように述べています。「新システムでは、各支店の最新在庫状況を20分ごとに、データセンター内の公開用在庫情報データベースに取り込み更新しています。複数拠点でデータを持つことで、事業継続性を高めることができ、荷主会社様、そして弊社にとっても大きなメリットです」。

株式会社中央倉庫様 システム構成図

携帯電話から在庫検索、出荷指図できる機能も構築

2011年7月にスタートした第2次システムでは、第1次システムで実現した在庫検索・照会、出荷指図の機能を、携帯電話から利用できる機能が加わりました。田澤氏は「荷主会社様の営業担当者が、いつでもどこからでも在庫情報を確認できれば、販売チャンスを逃さず、商談も素早く進むはずです。反対に荷主会社様の自社倉庫を、仮想的に当社管理にするなど、お客様サービスのさらなる拡大も視野に入ってきました」と語っています。

導入効果と今後の展開

コスト面で難しかった新たなチャレンジへの一歩を後押ししたクラウド

基盤となる第1次システムの本格稼働から約半年。明確な導入効果が現れています。大きなところでは、荷動きのあった荷主会社様に、毎日のべ3時間を要していたファックスまたはメールでの入出荷情報の報告がICT化により大幅になくなりました。また田澤氏は、より大きな視点からみた導入効果について、こう述べています。「何より大きな導入効果は、在庫確認システム導入で、基幹システムへのWEB対応を一歩踏み出せたことです。数社を対象に、まず小さく始め、必要に応じて数十社と段階的ユーザーを増やすことが可能なクラウドサービスが背中を押してくれたのです」。

荷主会社様とのコミュニケーションの中でアイデアが生まれる

今後同社は、さらにシステムを展開していくために、自社内7支店1事業部23営業所においてシステム導入による業務効率向上を周知させ、その上で荷主会社様に向けシステム活用のメリットを伝えていこうとしています。とくに力を入れるのは、荷主会社様への働きかけです。田澤氏はこう述べています。「新システム活用の提案活動は、お客様のニーズや、新たな営業へのチャンスをつかむ機会をあたえてくれるのではと期待しているのです」。

また土森氏は、荷主会社様への訪問の中で次のような手応えを感じているといいます。「多くの荷主会社様が『Webで、いつでも簡単に在庫状況をチェックできる』機能に強い関心を寄せています。そのやり取りの中で、当社の複数の倉庫をご利用いただく荷主会社様に、一括して全倉庫の在庫状況をチェックできる機能があってもいいなど、新たなアイデアも生まれています」。土森氏はさらに、思い切った業務改善を小さく始められる柔軟性を備え、活用次第で新たな営業展開につながるクラウドサービスに期待を寄せています。「倉庫事業のほか、輸送・国際貨物・トランクルームサービス事業のシステムの5年、10年先を考える上で、今回のクラウドサービス活用は貴重な体験となるはずです」。

富士通はこれからもクラウドサービスを進化させ、物流業界の業務効率向上に取り組んでまいります。

【株式会社中央倉庫 様 概要】
所在地 〒600-8843 京都市下京区朱雀内畑町41
代表者 代表取締役社長 湯浅 康平
設立 1927年(昭和2年)
従業員数 353名
ホームページ 株式会社中央倉庫ホームページ新規ウィンドウが開きます
株式会社中央倉庫様のロゴ

【ご紹介したサービス】

【導入事例(PDF版)】

本事例に関するお問い合わせ

Webでのお問い合わせ

ご検討サポート・お問い合わせ窓口

お電話でのお問い合わせ

0120-933-200 富士通コンタクトライン(総合窓口)

受付時間 9時~17時30分
(土曜・日曜・祝日・当社指定の休業日を除く)

本事例中に記載の肩書きや数値、固有名詞等は掲載日現在のものであり、このページの閲覧時には変更されている可能性があることをご了承ください。