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クラウド導入事例 千葉市美術館 様

FUJITSU ビジネスアプリケーション 票券管理SaaS クラウド導入事例、千葉市美術館様 導入事例。SaaS、負荷軽減。

「IoTおもてなしクラウドOPaaS.io」実証事業として、
ICカードによるチケットレス入場の多言語対応を実現

千葉市美術館様は、多彩な機能を備える美術館として、千葉市民をはじめ多くの人々に親しまれています。同美術館様では、総務省が進める実証事業「IoTおもてなし事業」に協力し、富士通のビジネスアプリケーション「票券管理SaaS」を拡張したソリューションを導入。訪日外国人を対象に、ICカードによるチケットレス入場、多言語対応による作品紹介などを実現しました。富士通は、これらの蓄積を生かし、同美術館様をはじめ美術館や博物館などのお客様のために最適かつトータルなソリューションを提供していきます。

[ 2017年4月17日掲載 ]

【導入事例概要】
種別: SaaS
導入サービス: FUJITSU ビジネスアプリケーション 票券管理SaaS
選んだ理由: チケットレス入場と多言語対応
業種: 美術館

 導入の背景  システムの概要  導入の成果/今後の展望

【課題と効果】
1 訪日外国人のための多言語対応 クラウドに登録した属性情報を利用し、多言語による作品紹介サービスを提供
2 入場管理業務の効率化 電子認証サービスを融合し、ICカードによるチケットレス入場を実現

導入の背景

「IoTおもてなしクラウドOPaaS.io」による実証事業

総務省では、訪日外国人の快適な滞在を可能にする「おもてなし」の実現に向け、平成28年度実証事業として「IoTおもてなしクラウド事業」(注1)を実施しました。この事業は、訪日外国人が「IoTおもてなしクラウド OPaaS.io」(注2)に登録した情報と、ICカードやスマートフォンなどを紐付けし、個人に最適な情報・サービスを提供するための実証を行うものです。その実証エリアの1つである千葉・幕張・成田地区においては、千葉県千葉市および「一般社団法人 おもてなしICT協議会」が実証事業に取り組みました。富士通は、同協議会の会員としてこれらの実証に参画。今回ご紹介する千葉市美術館様での「おもてなしICT実証」も、その一環として実施したものです。

同美術館様は、千葉市中央区役所との複合施設として1995年に開館しました。市内でも数少ない戦前に建てられたネオ・ルネサンス様式の歴史的建造物を保存するために、包み込むように建てられており、2フロアにわたる展示室の他、レストランや貸出施設など多彩な機能を備える美術館として市民をはじめ多くの人々に親しまれています。 今回の実証事業について、同美術館様の事務長である小倉俊博氏は次のように語ります。

「今回の取り組みは、千葉市とおもてなしICT協議会の実証実験に協力する形で実施したものです。多言語化の対応など訪日外国人へのおもてなしは、当美術館にとっても今後取り組んでいかなければならない課題であり、以前から問題意識を持っていました。その意味ではタイミング的にもよかったと感じています」(小倉氏)

千葉市美術館様 内観、外観写真

システムの概要

チケットレス入場を実現し、多言語にも対応

今回の実証事業で構築したシステムは、富士通のビジネスアプリケーション「票券管理SaaS」の機能を拡張するとともに「IoTおもてなしクラウド OPaaS.io」と連携。訪日外国人を対象に、主に以下の2つの機能を実現しています。

  • ICカードによるチケットレス入場
    訪日外国人があらかじめスマートフォンアプリで入力した情報をICカードおよびクラウドに書き込み、ICカードによるチケットレス入場を実現。
  • 多言語による作品紹介サービス
    クラウドに登録された属性情報を利用して多言語によるサービスが可能。展示室の各所に配置したタブレット端末にICカードをかざすことで、多言語による作品紹介を実施。

このシステムでは、「票券管理SaaS」と電子認証サービスを融合し、チケットの販売管理から入場の認証管理まで一連のサービスをオールインワンで提供。交通系や商用系など各種ICカードに幅広く利用されているFeliCaカード機能に対応し、ICカードによるチケットレスな入場処理を実現しています。

美術館ならではの環境にも柔軟に対応

同美術館様では、2017年1月4日~2月26日に開催した「春を寿ぐ 所蔵浮世絵名品展」においてこの実証事業を実施しました。具体的にプロジェクトが動き始めたのは約半年前の2016年5月。富士通のシステムエンジニアが同美術館様に何度も足を運び、現場の運用について担当者様と何度も話し合いながら準備を進めました。同美術館様の広報企画担当である磯野 愛氏は次のように話します。

「美術館の展覧会ではしばしばあることなのですが、直前になっての展示作品の入替や作品の紹介内容の変更などにも速やかに対応していただけたので、大変助かりました。」(磯野氏)

千葉市美術館様 春を寿ぐ 所蔵浮世絵名品展の写真

同美術館様は、展示室が7・8階の2フロアに分かれ、常設展がなく展示作品の入替が頻繁など固有の特徴ありますが、このような環境についても富士通はきめ細かく対応し提案を行いました。

導入の成果/今後の展望

入場者のデータをリアルタイムに蓄積

ICカードによるチケットレス入場は同美術館様にとって初めての試みであり、展覧会が始まった当初はICカードチケット運用方法の現場への徹底や入館者への説明などで混乱もあったそうです。それらも経験を得るとともに改善され、約2ヵ月にわたる展覧会は大きな問題もなく終了しました。

この期間、入場した訪日外国人は1,110名。実証事業のためにあらかじめ用意した「おもてなしカード(招待チケット)」よる入場が996名。弊社が提供するWebサイトで購入したチケット(有料チケット)による入場が114名という内訳になっています。システムでは、入場時および作品説明タブレット利用時などに利用者の情報が集計できる仕組みになっています。

「当初は中国をはじめアジア圏の外国人がほとんどを占めると想定していました。しかし、データを見ると欧米の方もそれなりに多く、このような情報の収集や分析の機能は今後の展覧会の運営などに活用できると感じています」
と話すのは広報企画担当の磯野氏。また、事務長の小倉氏は運営などについて次のように語ります。
「入場者を分析できることは大きなメリットだと思います。一方では、高齢者の方など既存の来館者が変わることなく快適に鑑賞できるような環境づくりなどはこれからの課題だと感じています」

富士通では、同美術館様の貴重なご意見を反映し、より使い勝手のよいシステムの実現を目指してさまざまな改善を検討しています。たとえば、展示室に配置した電波発信機とスマートフォンを連携させた多言語の作品紹介もそのひとつ。このような仕組みを導入すれば、既存の利用者にも配慮した情報サービスを実現できます。富士通は、「IoTおもてなしクラウド OPaaS.io」の実証事業で蓄積したノウハウを生かし、同美術館様をはじめ美術館や博物館など文化施設のお客様に対して最適かつトータルなソリューションを提供していきます。

【千葉市美術館様 概要】
所在地 〒260-8733 千葉県千葉市中央区中央3-10-8
館長 河合正朝
開館年 1995年
展示面積 1323.5m²
ホームページ 千葉市美術館様 ホームページ新規ウィンドウが開きます
施設の紹介 美術館の建築は、市内に残る数少ない戦前の建物を包み込むように建てられており、そのユニークな形が特徴です。
所蔵作品は、房総ゆかりの作家・作品、日本の近世・近代の絵画・版画、1945年以降の現代美術、の3つを柱として収集しており、中でも浮世絵のコレクションは有数のものです。
展覧会は企画展を中心に実施し、常設展の代わりに所蔵作品展として企画展に合わせたテーマで開催しています。その独自性の高い展覧会は、全国的に評価されています。
施設内には、オリジナルグッズや図録を扱うミュージアムショップや、美術図書を揃えた図書室もあります。

ご紹介したサービス

【導入事例(PDF版)】

用語解説

(注1):IoTおもてなしクラウド事業
本実証実験についての詳細は、総務省プレスリリース「IoTおもてなしクラウド事業の地域実証の実施新しいウィンドウで表示 」をご覧ください。
(注2):IoTおもてなしクラウドOPaaS.io(Omotenashi Platform as a Service - Integrated and Open/読み:オーパース・ドット・アイオー)
一般社団法人IoTサービス連携協議会が運営する利用者自身の属性情報を仲介するプラットフォームです。
詳しくは富士通のプレスリリースをご覧ください。

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