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GPSを利用した効率的な配車を実現する基幹システムを
FUJITSU Cloud Service A5 for Microsoft Azure 上に構築し、圧倒的なパフォーマンス向上とコスト削減を実現

全国赤帽軽自動車運送協同組合連合会様のロゴ

全国赤帽軽自動車運送協同組合連合会様 導入事例


引っ越しをはじめ、ちょっとした荷物を運ぶのに手軽に利用できる「赤帽」。その組織は、じつは農協や漁協のような協同組合であり、一人一人のドライバーはそれぞれが独立した「個人事業主」です。全国にある44の協同組合を管轄する全国赤帽軽自動車運送協同組合連合会様は、各組合向けに基幹システムを開発・提供しています。各組合は、それぞれの判断でこの基幹システムを利用するか、あるいは自組合の事情に合わせて独自のシステムを開発して利用していました。今回、全国赤帽軽自動車運送協同組合連合会様が開発した基幹システムの老朽化に対応するため、FUJITSU Cloud Service A5 for Microsoft Azure(以下、A5 for Microsoft Azure)を利用してシステムを刷新し、GPSを活用した効率的な配車、パフォーマンスの向上、コスト削減を実現しました。

[ 2015年10月16日掲載 ]

【導入事例概要】
種別: IaaS/PaaS
サービス: FUJITSU Cloud Service A5 for Microsoft Azure
選んだ理由: コストと開発の容易さ、富士通への信頼感
採用のポイント: 将来の利用範囲拡大にも対応できる高い拡張性
業種: 運送業

全国赤帽軽自動車運送協同組合連合会 会長
小林 則夫 氏

「以前は、ネットワークを含めて、基幹システムの維持に必要なコストが固定的にかかり、大きな負担になっていました。それが、A5 for Microsoft Azure上でシステムを再構築したことにより、コストは半分以下に削減されました」

 導入の背景  導入の経緯  導入の成果  今後の展開

【課題と効果】
1 システム老朽化によるパフォーマンス低下と保守・運用コストの増大 最新のクラウド採用によるパフォーマンスの向上とコスト削減
2 拡張性の低いオンプレミスのシステム 拡張性の高いクラウドの利用により、全国の組合への展開も容易に
3 電話連絡を中心とする効率の悪い配車、配送業務 GPSとメールを利用した効率的な配車、配送の実現

導入の背景

基幹システムの老朽化による保守・運用の負荷増大とパフォーマンス低下が課題に

赤帽様は、軽自動車の貨物トラックで、さまざまな荷物を運ぶビジネスを展開している協同組合組織です。農家が集まって組織した農業協同組合(農協)や漁師が集まって組織した漁業協同組合(漁協)と同様の組織であり、配送を担当するのは、それぞれが個人事業主という位置づけになります。全国の組合を束ねる全国赤帽軽自動車運送協同組合連合会(以下、連合会)の会長である小林則夫氏は、次のように説明します。

「赤帽は、1975年に第一号車が誕生し、1978年に全国組織の協同組合連合会として運輸省から認可されました。したがって、今年、2015年で誕生から40周年を迎えます。現在、全国各都道府県に44の協同組合があり、約180ヵ所の組合本部、支部、営業所等の拠点で、1万人の組合員が、引越しや緊急搬送、路線便で送れない大きな貨物の配達などに従事し、貨物軽自動車の機動力を活かした『運送のコンビニ』として活躍しています」(小林氏)

連合会は全国の組合を管轄し、配送システムなどのICTシステムの開発・提供も行っています。各組合は独立性が高く、システムを独自開発している組合も多いといいます。しかし、各々のシステムはほぼ同一の機能で構成されており、開発・構築・運用に係るコスト、工数の無駄を削減するため、連合会が標準化したシステムを開発・構築し、全国の組合に展開してきました。

全国赤帽軽自動車運送協同組合連合会 小林 則夫 氏の写真
小林 則夫
全国赤帽軽自動車運送協同組合連合会
赤帽首都圏軽自動車運送協同組合
会長

「2003年4月に全国基幹ネットワークを構築し、配車システムや販売管理・組合員管理システムなどで構成される『ACEシステム』と呼ぶ基幹システムを開発・構築し、各組合に提供してきました。ただし、このシステムが老朽化し、保守・運用の負荷が大きくなり、またパフォーマンス低下によって、利用する連合会職員のストレスも大きくなっていたのです」(小林氏)

導入の経緯

全国への展開を前提に首都圏組合でA5 for Microsoft Azureを選定し、基幹システムをクラウド上に構築することを決断

全国赤帽軽自動車運送協同組合連合会 本木 英朗 氏の写真
本木 英朗
全国赤帽軽自動車運送協同組合連合会
赤帽首都圏軽自動車運送協同組合
連合会副会長 首都圏理事長

こうした状況の中、連合会の動きを先行する形でシステム改善に着手したのが、東京、埼玉、千葉、神奈川の約3500名の組合員で構成される赤帽首都圏軽自動車運送協同組合様(以下、首都圏組合)でした。

「首都圏組合は、連合会が開発したACEシステムを使っていましたが、2008年ころから、GPSを活用した配車システムを構築したいということで検討を重ねていました。それとほぼ同じタイミングで、連合会側でもACEシステムの老朽化が問題になっていましたので、それであれば首都圏組合で新しいシステムを開発し、それを全国に広げようということになったのです」(本木氏)

こうして、首都圏組合で新ACEシステムの検討が本格的にスタート。ベンダー5社による提案を検討した結果、A5 for Microsoft Azureを利用した日本システム技術株式会社の案が採用されました。ただし、当初は基幹システムとクラウドの組み合わせを不安視する声もありました。

「確かにセキュリティの不安はありました。しかし、オンプレミスだとICT部門が自らの責任でセキュリティを守らなければならず、大きな負担になります。現実に、つねに最新の脅威に対するセキュリティ対策を立て、システムを守っていくことは容易ではありません。それに対し、富士通のA5 for Microsoft Azureであれば、最新のセキュリティ設備の整備された堅牢なデータセンターでシステムが保護されますので、セキュリティはむしろ高まると判断しました。また、データセンターが国内にあるので、個人情報などのデータ保護の観点からも安心でした。さらに、今回は、初期費用を抑えつつ、首都圏からスタートして、全国に展開していくという計画もありましたので、高いセキュリティと拡張性を併せ持つ富士通のA5 for Microsoft Azureを選択することにしたのです」(中井氏)

こうして、首都圏組合では、日本システム技術と協力してシステムを開発。2014年8月、新しい基幹システム「新ACEシステム」が稼働を開始しました。

赤帽首都圏軽自動車運送協同組合 中井 敬二 氏の写真
中井 敬二
赤帽首都圏軽自動車運送協同組合
総務部 情報システム課

導入の成果

GPSによる効率的な配車とパフォーマンス向上、コスト削減を実現

新ACEシステムは、配車システムおよび制服などの物品販売管理、組合員管理等、複数のシステムから構成されています。このうち、配車システムのサブシステムとして開発されたのがGPS配車システムであり、これによって、首都圏組合では、約1600台の赤帽車に対してGPS活用による効率的な配車が可能になりました。現在、他の組合を含めると約2000台が稼働しています。

赤帽首都圏軽自動車運送協同組合 鳥居 忠一郎 氏の写真
鳥居 忠一郎
赤帽首都圏軽自動車運送協同組合
経理担当理事

「従来は、組合員が配送センターに来所し、お客様先まで荷物を届け、完了したら電話連絡し、再び配送センターに戻るという流れでした。しかし、新ACEシステム、およびGPS配車シテム稼働後は、組合員は配送センターにくる必要はなくなりました。組合員が空車待機すると、お客様から最も近い組合員を配送センター側が見つけ、配車依頼メールを送ります。受け取った組合員は、メールの内容に従ってお客様先まで荷物を取りに行きます。そして、出発時に出発メールを送り、荷物を届けたら完了メールを送ります。すると、走行距離や運賃が計算されて、自動的に精算処理されるという流れになります」(鳥居氏)

「実車率(注)は大きく向上しました。たとえば、埼玉から北海道まで荷物を届け、そこで新たな荷物をお預かりして岩手まで届け、東京に戻るといったこともありました」(本木氏)
(注)自動車の利用効率のこと。全走行距離に対して、自動車が貨物を乗せて走行した距離の占める割合。

また、お客様からの配送依頼や組合員からの連絡を受け付ける職員側の負担も、大幅に軽減されました。

「従来は電話を多用していましたが、新ACEシステムではメールによる連絡がより便利に使いやすくなったため、業務が大幅に効率化され、お客様の受注業務に重きを置けるようになりました。また、システムのパフォーマンスが向上し、検索等で待たされることがなくなり、職員のストレスも大幅に軽減されました」(桐谷氏)

もちろん、コスト的な負担も大幅に軽減されました。

「ネットワークやサーバなどのシステムを維持するコストが不要になったのは非常に大きいメリットです。新ACEシステムへの切り替えと同時にデータセンターの利用もやめ、システムの維持にかかるトータルコストは従来の半分以下になりました」(小林氏)

全国赤帽軽自動車運送協同組合連合会 桐谷 浩一 氏の写真
桐谷 浩一
全国赤帽軽自動車運送協同組合連合会
赤帽首都圏軽自動車運送協同組合
総務部 情報システム課 課長

今後の展開

全国の組合での展開も視野に、さらに使いやすいシステムを目指す

首都圏組合で開発された新ACEシステムは他の組合にも徐々に浸透し、現在、準備中も含めると、44の組合のうち13の組合(拠点数は21)で利用されています。

「連合会としては、これまでの旧ACEシステム全国展開の流れを継承し、各組合の要望・状況に応じて新ACEシステムを積極的に展開していく予定です。現場でのヒアリング、導入スケジュールの調整、操作説明・指導、現行システムからのデータ移行、本稼働時の立会い、さらには稼働後のアフターフォローまで手厚くサポートします。全国の組合で同じシステムが導入されれば、組合間の連携もとりやすくなります。また、属人的な業務が減り、業務の効率化、サービスレベルの均一化にも寄与することが期待されます。なお、新ACEシステムはA5 for Microsoft Azure上に構築されているため、全国の組合が移行しても、拡張性にはまったく問題がありません。」(桐谷氏)

日本システム技術株式会社 齋木 正雄 氏の写真
齋木 正雄
日本システム技術株式会社
東日本ソフトウェア事業部
ビジネスソリューション部 一課
主事

なお、新ACEシステムを開発し、最も活用がすすんでいる首都圏組合では、現在でもシステムの改良が継続的に行われています。システム開発と保守を担当している日本システム技術の齋木氏は、次のように語ります。

「赤帽様は365日つねに作業をされていますので、休日対応も必要になります。クラウドだとインターネットだけ使えれば対応できるので助かります。特に富士通のA5 for Microsoft Azureでは、管理ポータルより1クリックするだけで本番環境とステージング環境(注)のVertual IPを入れ替え、業務を停止することなくアプリケーションの更新が行えるため、開発・保守する立場として、とても安心感があります」(齋木氏)
(注)テストができる環境が予め用意されており、このステージング環境と本番環境はクリックひとつで入れ替えが可能です。

富士通のクラウドへの信頼感について、最後に次のようにコメントしていただきました。

「じつは、富士通さんとのおつきあいはとても長いのです。旧ACEシステムのもとになったのも、かつて富士通のオフコンで動作していた配車システムでした。そうした背景もあって、富士通のA5 for Microsoft Azure上で基幹システムを稼働することにも抵抗感は少なかったといえます。現実に、新しいシステムは特にトラブルもなく稼働しています。富士通への信頼感は揺らいでいません」(桐谷氏)

齋木 正雄 氏、本木 英朗 氏、桐谷 浩一 氏、小林 則夫 氏、鳥居 忠一郎 氏、中井 敬二 氏の写真
(写真左から)齋木 正雄 氏、本木 英朗 氏、桐谷 浩一 氏、小林 則夫 氏、鳥居 忠一郎 氏、中井 敬二 氏

【全国赤帽軽自動車運送協同組合連合会様 概要】
所在地 東京都台東区浅草橋3-8-5 VORT浅草橋 3F
会長 小林 則夫
設立 1978年8月
組合員数 約10,000名
事業内容 貨物自動車運送取扱事業
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