磁気ディスク装置 OEM製品ユーザーズガイド
第2章 設置条件
この章では、以下の内容について解説します。
キャビネットへの実装
HDDをキャビネットに実装するときには、以下の点に注意してください。
お客様側の制約で、以下に述べるような規定の範囲内でHDD を取り付けることができない場合は、販売店か当社営業拠点にご相談ください。
定められた設置方向を守る。
定められた方向以外の設置を行った場合には、温度条件上不利になったり、HDDに予期せぬ機械的ストレスが加わったりする恐れがあるため、装置仕様で定められた信頼度規格を保証できなくなる場合があります。

取り付けネジ穴規定の例
規定の取付けネジ穴を使用して実装する。
各機種の取付けネジ穴を使用してHDDを実装してください。取付けネジ穴規定の例を右に示します。
ネジ止め以外の方法でHDD を固定した場合や、規定の4 個所のネジ穴すべてを使用しない場合は、予測できない振動や衝撃がHDDに印可されたり、HDDが機械的共振を起こしたりする恐れがあるため、装置仕様で定められた耐振動および衝撃規格を保証できなくなる場合があります。
接地
フレーム付きの装置では、DE(1)とフレームは電気的に絶縁されています。DEはSG (シグナルグラウンド)、フレームは FG (フレームグラウンド)となっており両者を分離することによって、外部の電気的ノイズなどによる悪影響を防止しています。一般にコンピュータシステムでは、システムの一点にてSG とFG を接続する方式をとっておりますが、システムの構造や環境条件によって対応方法が異なる場合があります。なお、一部機種においてはDEの電位が0V(ボルト)になっていないものがあります。このような機種においては、DE本体を接地しないよう注意してください.
SCSIケーブル接続時の注意
SCSI ケーブルを接続するときには、コネクターの装置方向を間違えないようにして接続してください。逆方向に接続したとき、終端抵抗用の電源を供給しているSCSI デバイスの過電流保護が無い場合はSCSI ケーブルを焼損する恐れがあります。
電源切断時
電源切断時には回転しているスピンドルモーターに対してダイナミックブレーキが作用して制動しますが、完全に回転が停止するまでに一定の時間が必要です。
電源を切断しても、スピンドルモーターが回転している間に振動や衝撃が加わると HDD が損傷を受ける恐れがあります。
インターフェースコネクター着脱時の注意
2.5型HDDのプリント板ユニットは、基板厚さが従来機種よりも薄く (約 0.9 mm)なっているため、インターフェースコネクターの着脱時は、誤挿入はもちろんのこと、斜め挿入などによる過度のストレスをプリント板ユニットへ与えないよう注意する必要があります。過度のストレスを与えると、プリント板ユニットが反り、クラック発生などによる接触不良となる可能性があります。
ホットプラグ (SCSIインターフェースの装置)
当社のHDD はホットプラグに対応した設計となっております。しかし、HDD起動時に発生する出力電圧の降下や出力遮断、ノイズなどによる影響を最小限に抑えるために HDD一台ごとに個別の電源ユニットを設置されることを推奨します。
また、HDDの接続・離脱時にインターフェース信号線にノイズが回り込み、インターフェースの誤動作を引き起こすことがあります。このような障害を防止するため、最初に0V(SG 系)を接続し、次にインターフェース系を、そして最後に電源系を接続する方法が一般的です。
HDDを離脱する場合は、これと逆の順序をとります。HDDを離脱するとき (電源が遮断される前))に HDDを揺するなどして衝撃や振動が加わると、ヘッドの位置決め制御が不安定になり、データのリードライトの性能が損なわれることがあります。また過度の衝撃が加わると最悪の場合はヘッドや媒体が損傷を受け、データを喪失してしまいます。
終端抵抗を実装した HDDの電源が切断されることがある場合は、SCSI上の他のデバイスから終端抵抗用の電源 (TERMPWR)を供給するよう配慮してください。このような場合はイニシエータ側 (ホスト側)から TERMPWRを供給するのが一般的です。
定められた方向以外の設置を行った場合には、温度条件上不利になったり、HDDに予期せぬ機械的ストレスが加わったりする恐れがあるため、装置仕様で定められた信頼度規格を保証できなくなる場合があります。
用語解説
- 1 DE:
- Disk Enclosureの略。詳細は、第8章 技術用語解説をお読みください。
