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サントリーグループの業務システム基盤をプライベートクラウドに刷新
仮想化集約でサーバ台数を約1/5に削減、運用効率向上、環境保全に貢献

サントリーグループ様 外観写真

サントリーグループ様 導入事例


総合酒類食品企業として多彩な事業を展開するサントリーグループ。変化の時代に対応するべく2009年4月にホールディングス化を行った同グループは、新体制を支えるグループの業務システム基盤をプライベートクラウドに刷新。中核を担うブレードサーバには富士通の「PRIMERGY」が採用されました。集約性やVMwareの構築実績はもとより、サントリーの基幹システムの構築、保守で築いてきた信頼感が採用のポイントに。2010年12月に運用を開始し、3カ年計画で順次、対象システムの統合へ。仮想化集約により従来と比べサーバ台数を約1/5に削減、消費電力(CO2)も約1/7に低減できる見通しです。

[ 2011年4月22日掲載 ]

【導入事例概要】
業種: 総合酒類食品企業
ハードウェア: ブレードサーバ PRIMERGY BX900
ソフトウェア: 仮想化ソフトウェア VMware vSphere 4
【課題と効果】
1 グループの業務システム基盤において全体最適と各社の競争力強化の両面を実現したい 仮想化とブレードサーバを基盤とするプライベートクラウドを導入。策定した標準に基づき、3カ年計画で順次、対象システムを統合。またIaaSにより最短1日で必要なリソースを提供可能に
2 グループ各社の日々のビジネスを支える基盤となるためサポート面も重視したい サントリーの基幹システムの構築、保守で信頼関係を築いてきた富士通のブレードサーバを採用。ハードウェア、OS、仮想化のサポート窓口一括化によりトラブル時の対応も迅速かつスムーズに
3 サーバ台数の削減により、コスト削減や省電力による環境保全への貢献を図りたい 仮想化集約により、統合対象となるシステムに関して従来と比べ約1/5のサーバ台数に削減、台数削減と性能向上により消費電力(CO2)も約1/7に低減

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導入の背景

ホールディングス化の狙いを実現するためにプライベートクラウドを選択

我が国で初めて本格的にウイスキー事業に着手し、日本の洋酒文化を拓いたサントリー。1899年創業以来「やってみなはれ」精神のもと、常に価値のフロンティアへの挑戦を繰り返し、今日では総合酒類食品企業として成長を続けています。ビール、清涼飲料、洋酒、ワインはもとより、近年、健康志向が高まる中、健康食品事業も急速に成長。さらに心豊かな暮らしを彩る新たな価値の創造へ、外食、スポーツ、花など事業領域は多岐に広がり、グローバル展開も加速しています。 2005年には「水と生きる SUNTORY」をコーポレートメッセージとして定め、地球環境の保全活動にも積極的です。

サントリー様商品「ザ・プレミアム・モルツ」の写真
サントリー様商品:
『ザ・プレミアム・モルツ』
厳選した素材とこだわりの製法で実現した「華やかな香り、深いコクと旨み」が特長のプレミアムビール

株式会社サンモアテック 松本 道典 氏の写真
松本 道典
株式会社サンモアテック
取締役

変化の時代にあって各事業の競争力を高めるべく、2009年4月、サントリーはホールディングス化しさらなる飛躍へと歩み出しました。各事業がよりスピーディかつダイナミックに市場の変化に対応しながら、グループ全体最適の視点から経営資源の最適化やコスト削減効果を高めていく。グループ全体の共通業務や機能の集約、標準化を図るサントリービジネスエキスパートは、サントリーグループのITエンジニアリングサービスを担うサンモアテックとともに、ホールディングス化の狙いを実現する次世代ICTインフラの構築を目的とする中期計画を策定しました。「商品のライフサイクル、販売方法、市場の成熟度など事業の特性によってICTインフラに求められる要件は変わってきます。業種・業態の全く異なる事業のシステムが混在する中、システム要件の違いを吸収し、各事業のさまざまなチャレンジを迅速かつ柔軟にサポートする次世代ICTインフラとしてプライベートクラウドを選択しました」と、サンモアテック 取締役 松本道典氏は語ります。

導入の経緯

プライベートクラウド構築プロジェクトにおける7つのポイント

サントリーグループの業務システム基盤にプライベートクラウドを導入することは、サントリーの情報システムに対するこれまでの取り組みの延長線上にありました。「2006年頃から、生産現場で鍛えた業務改革手法のTPM(Total Productive Maintenance)を情報システムに取り入れてきました。たとえばサーバについて、検証、待機、非稼働、先行投資、業務負荷変動の各項目でロス分析を行い、ロスをなくすことで意味のある価値稼働の割合を増やしていく。こうした改善活動を積み重ねてきたことが今回のプライベートクラウドに結びついたと考えています」と、サンモアテック 基盤サービス事業部 課長代理 渡邉英樹氏は語ります。

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渡邉 英樹
株式会社サンモアテック
基盤サービス事業部 課長代理

2010年初頭、プライベートクラウド構築プロジェクトがスタート。同プロジェクトでは構築目的として7つのポイントを挙げました。(1)スピード(グループ各社の新規業務や業務拡張に伴うシステム対応の迅速化)(2)キャパシティ(必要なとき必要な容量だけ割り当てるオンデマンド型、ピーク時に合わせたキャパシティ確保など無駄の解消)(3)コスト(仮想化集約によるサーバ台数の削減など)(4)品質(計画停止削減による稼働率の向上)(5)BCP/事業継続計画(災害対策環境の構築)(6)多様性(仮想化によるハードウェアからの解放、各社の多様なシステムの統合や組織変更への柔軟な対応)(7)環境(消費電力の低減など環境経営への貢献)。7つのポイントと、ハードウェアやソフトウェアの制約などを考慮した上で、プライベートクラウド適用領域を業務サーバ、オフィス系サーバとしました。

【プライベートクラウド構築プロジェクト 構築目的7つのポイント】
1. スピード グループ各社の新規業務や業務拡張に伴うシステム対応の迅速化
2. キャパシティ 必要なとき必要な容量だけ割り当てるオンデマンド型、ピーク時に合わせたキャパシティ確保など無駄の解消
3. コスト 仮想化集約によるサーバ台数の削減など
4. 品質 計画停止削減による稼働率の向上
5. BCP/事業継続計画 災害対策環境の構築
6. 多様性 仮想化によるハードウェアからの解放、各社の多様なシステムの統合や組織変更への柔軟な対応
7. 環境 消費電力の低減など環境経営への貢献

導入のポイント

プライベートクラウド基盤を担う製品選定では信頼性の観点がポイントに

プライベートクラウド基盤上では、受注出荷、営業支援、工場で使用するアプリケーション、BtoC関連など、グループ各社の日々のビジネスを支えるシステムが稼働します。それだけに導入製品の選定では信頼性の観点が重要な鍵となりました。

株式会社サンモアテック 絈谷 光康 氏の写真
絈谷 光康
株式会社サンモアテック
基盤サービス事業部 主任

仮想化に関しては2007年末頃から導入、検証を重ね、そのノウハウも含めて仮想化ソフトウェアを検討。全世界でのシェアの高さや、事業継続性の向上を図る先進機能などを評価しVMwareを採用しました。また、プライベートクラウド基盤の中核を担うブレードサーバには富士通の「PRIMERGY BX900」を選択。その理由について基盤サービス事業部 主任 絈谷光康氏はこう語ります。
「シャーシに格納できるブレード数が18枚と、他社と比べて多かったという点があります。格納できるブレード数は集約性の高さにつながり、コストメリットや省スペース、消費電力の低減に大きく関わってきます。また使いやすくて高機能な管理ツールや、VMwareの豊富な構築実績もポイントになりました。決め手となったのは、30年間に渡ってサントリーの基幹システムの構築、保守に携わってきた富士通に対する信頼感です。ハードウェア、OS、仮想化のサポート窓口一括化も評価しました」。

社内インフラ環境のポリシーやルールを全面的に見直し、プライベートクラウドを運用するための標準策定を行うなど、実用化まで10カ月間という短期間で膨大な作業をこなすことは大変だったと絈谷氏は振り返ります。

サントリーグループ様 システム概要図

導入効果と今後の展望

仮想化集約により従来と比べサーバ台数を1/5に削減

2010年12月、プライベートクラウドの運用を開始。「3カ年計画で酒類、健康食品、清涼飲料など、当社が担当しているサントリーグループの業務システムの6割をプライベートクラウド基盤に順次移行していきます。その際、仮想化集約により従来と比べサーバ台数を1/5に削減できます。コスト削減効果はもとより、台数削減や性能向上により消費電力(CO2)を1/7に低減できる見通しです」と、基盤サービス事業部 マネージャー 殿村晃弘氏は話します。

株式会社サンモアテック 殿村 晃弘 氏の写真
殿村 晃弘
株式会社サンモアテック
基盤サービス事業部 マネージャー

ブレードサーバにおける部品単位での冗長化、VMwareによるハードウェア構成変更時の計画停止時間の大幅短縮、大阪と東京のデータセンター間での災害対策環境の実現など事業継続性も向上。従来2カ月を要していたシステム拡張が、IaaS(Infrastructure as a Service)により最短1日で可能に。またPaaS(Platform as a Service)も7日以内を実現。今後の展望について松本氏は次のように語ります。
「当社が担当していないサントリーグループの他のシステムに関しても統合に向けた活動を推進していきます。柔軟な業務の変化に対応できる課金体系の整備や、プロビジョニングによるサーバ構築の自動化が今後必要になってくると思われます。また、障害を未然に防ぐ予兆管理はもとより、障害時の影響範囲の把握や価値稼働面の向上を図るために構成管理の強化も重要な課題です。さらにグローバルなプライベートクラウドとの連携もテーマとなります。富士通にはサポート面はもとより積極的な提案も大いに期待しています」。
日々の暮らしをより豊かに、より健康に。これからも富士通は先進技術と総合力を駆使し、サントリーグループの挑戦と成長を支援してまいります。

株式会社サンモアテックの皆様の写真
(右から) 株式会社サンモアテック 取締役 松本 道典 氏
基盤サービス事業部 課長代理 渡邉 英樹 氏
基盤サービス事業部 主任 絈谷 光康 氏
基盤サービス事業部 マネージャー 殿村 晃弘 氏

環境保全への貢献について

プライベートクラウド基盤でCO2を75%削減

現在、データセンター全体における消費電力の5%削減という目標に向けた取り組みを進めています。目標実現に向けた有効な手段の1つが、今回のプライベートクラウド基盤の構築です。3カ年計画で統合していくシステムに関して、仮想化集約によりサーバ台数を従来と比べて1/5に削減。台数削減や性能向上などによりサーバ機器の消費電力(CO2)も約75%削減を見込んでいます。
サントリーグループの事業において、地球環境そのものが大切な資源であると、同グループの環境ビジョンに謳われています。企業理念「人と自然と響きあう」のもと、2005年からはコーポレートメッセージとして「水と生きる SUNTORY」を掲げ、持続可能な社会の構築に貢献するべく、水と生きる企業として地球環境の保全活動を積極的に行っています。また、1997年に制定された「サントリー環境基本方針」(2010年10月改定)をサントリーグループすべての事業活動の基本に据え、グループ全体で環境経営を推進中です。
富士通はこれからも最先端のICTを駆使し、サントリーグループが推進する環境保全への貢献を強力に支援してまいります。

プライベートクラウド基盤の構築による環境保全への貢献

担当SEメッセージ

サントリーグループ様 プライベートクラウド環境構築のお役に立つことができ、光栄に思っております。
本プロジェクトにおきましては、我々の技術力とお客様の運用ノウハウによって、今後、長期に渡ってご利用いただけるプライベートクラウド環境を構築できたと考えております。
弊社は時代のニーズに応えるべく、仮想化技術の育成に力を入れており、現在250名を超えるVMware認定技術者(VCP)を擁しています。
今後も富士通グループの一員として仮想化技術を中心に、提案から運用まで価値あるソリューションをご提供させていただき、お客様の目指すシステム構築に少しでもお役に立つことができれば幸いです。

担当SEの写真
(右から) 株式会社富士通エフサス サービスビジネス本部 クラウド基盤システム統括部
有馬 英人、堀 克行

【サントリーグループ様 概要】
グループ会社 195社(2010年12月31日現在)
従業員数 25,103人(2010年12月31日現在)
連結売上高 17,424億円(2010年1月1日~2010年12月31日)
連結経常利益 1,008億円(2010年1月1日~2010年12月31日)
事業内容 酒類、清涼飲料、健康食品、健康飲料から外食、フィットネスクラブ、花まで事業内容は多彩。近年、グローバルな事業展開も加速。
ホームページ サントリーグループ ホームページ新規ウィンドウが開きます

【ご紹介した製品・サービス】

【導入事例(PDF版)】

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