SPARC64™ Xプロセッサ搭載 次世代サーバテクノロジー
- 新世代16コアプロセッサ「SPARC64™ X」
- 次世代サーバテクノロジー
1CPUあたり512GBの大容量メモリを搭載可能にします。
4CPUを搭載した1Building Block構成においては2TB、16Building Block構成においては32TBが搭載可能になります。
大容量メモリのサポートは、ビッグデータの分析やデータマイニング処理の高速化に貢献します。
Building Blockという基本構成の中に、最大4CPU、2TBのメモリを搭載することができます。
BuildingBlockは最大16まで拡張することができるため、高いスケーラビリティを実現できます。
Building Blockの接続には、富士通のもつ超高速伝送技術が採用されています。プロセッサ間やBuilding Block間で、最大14.5Gbpsの高速伝送を実現します。
4 Building Block構成
16 Building Block 構成
次世代UNIXサーバでは、空気冷却と液体冷却を組み合わせた新技術「Liquid Loop Cooling」を採用します。
冷媒を用いて、サーバ内の冷却効率の良い場所に熱を移動させ、ラジエターに風を当て冷却を行う方式です。
この技術により、以下のメリットがもたらされます。
富士通のサーバ開発は、50年以上にわたり培ってきたメインフレーム技術のDNAを継承しており、信頼性を徹底的に追求しています。
CPU RASカバレッジ図に示すとおり、SPARC64プロセッサは、全回路にエラー検出機構とハードウェア自身でエラーの修復を行うことができるリカバリー機構を装備。プロセッサのほぼ全ての箇所でデータの保護が行われることで、エラーが発生しても業務に影響しないよう設計されています。
SPARC64 Xでは、CPUのエラーチェッカー数を従来のSPARC64 VII+の10倍である53,000まで増やすなど、さらなる信頼性の向上を実現しています。
CPU RASカバレッジ図(SPARC64 X)
(注)Reliability(信頼性)、Availability(可用性)、Serviceability(保守性)の略。システムが安定して動作するための支援機能。
Solarisコンテナに加え、仮想化技術「Oracle VM for SPARC」をサポートします。
ファームウェア層で複数の仮想ハードウェア環境(ドメイン)を構築し、それぞれのドメイン上で独立してOSを動作させることができます。これにより、次世代UNIXサーバのCPU、メモリ、I/Oなどの豊富なリソースを柔軟に各ドメインに割り当てることができます。
さらに、Oracle VM for SPARCやOracle Solarisコンテナ上でのOracle Databaseのライセンスは、仮想環境に割り当てられたCPU分のみが必要となります。物理サーバに搭載されたCPU分のライセンスが必要となる一般のVM(virtual machine)環境と異なり、コスト上のメリットが発揮されます。
(注)Oracle Solaris ゾーンは、Oracle Solaris コンテナとも表記されます。
SPARC64™ Xをはじめとする、先進的な高速化技術により、SPECint®_rate2006や、従来機種との比較において、圧倒的なパフォーマンスを実現します。
ハードウェア処理を総合的に評価するベンチマークであるSPECint_rate2006において、SPARC64 Xを搭載したPrototypeは、IBM Power 7搭載サーバの2倍の性能(推定値)を達成しています。(2012年9月30日現在)
SPARC64 XのSoftware on Chipにより、SPARC64 VII+を搭載した従来機種と比較して、大幅な性能向上を実現しています。
NUMBER型とは、Oracle Databaseのもつ10進数のフォーマットです。
ソフトウェア上で実施していた10進数と2進数の間の変換処理を、プロセッサ上で直接処理できるようになるため、性能が飛躍的に向上しています。
暗号技術はICTに必要不可欠なものになっています。
Software on Chipでは、CPUの命令レベルで暗号化機能をサポートしており、暗号/復号を高速処理することができます。