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Fujitsu

Japan

メモリミラー、メモリパトロールによるメモリの信頼性向上

SPARC Enterpriseの本体装置は販売を終了しました。
本製品の後継機種はSPARC Serversです。


関連製品:SPARC Enterprise M3000, M4000, M5000, M8000, M9000
SPARC T4-1, T4-2, T4-4


ECC、拡張ECCによるデータ保護

メモリは、ECCおよび拡張ECCにより、データが保護されています。

ECC(Error Checking and Correction)

ECCは、データにECCコードを付加することで、1bitエラーから確実にデータを保護する機能です。

拡張ECC(注1)

DIMMに搭載されたメモリ素子(DRAM)で故障が発生した際に、ECCの仕組みを応用してデータを救済する機能です。

注1:IBM社のChipkill機能に相当します。

メモリの二重化を実現するメモリミラー

SPARC Enterpriseは、メモリの二重化によりデータを保護するメモリミラーに対応しています。メモリミラーにより、メモリにおけるマルチビットエラーのようなECCでは訂正不可能なエラーからデータを保護します。そのため、単一システムとしての信頼性を向上できます。
本機能はSPARC Enterprise M4000以上のモデルでサポートしています。

メモリミラーを設定した場合

メモリにデータを書き込む際は、メモリAとメモリBに同時に書き込みます。

メモリからデータを読み出す際は、ECCによりデータエラーが発生してないか確認します。エラーが発生していない場合、さらにメモリアクセスコントローラーがメモリAとメモリBの両方のデータを比較して、値が同じであることを確認します。もしメモリAで訂正不可能なエラーが検出された場合、メモリBのデータを使用して業務を継続することが可能です。

エラーを事前に検出するメモリパトロール

メモリパトロール(注2)は、メモリでエラーが発生していないか事前に検査を行う機能です。メモリパトロールにより、 OS やアプリケーションがメモリを使用する前にエラー発生を検出し、エラー訂正や縮退を行うことができます。

SPARC Enterpriseの場合、メモリアクセスコントローラーがメモリパトロールを行います。OSやCPUリソースを使わずにメモリパトロールを実行できるので、業務に影響をおよぼすことなく、高速にメモリのエラーチェックを行えます。

注2:「メモリスクラバ」と呼ぶ場合があります。