Skip to main content

Fujitsu

Japan

企業競争力を強化する、次世代のサーバ・インフラとは?

日本企業のICT投資がコスト削減や効率化に重点が置かれているに対して、欧米企業はビジネスの拡大や競争力の強化に重点が置かれています。グローバル化が進み、ビジネス変化が加速する今日では、日本の企業も、これまでの効率化、コストダウンだけでは、生き残りを図ることはできません。いかに、ICTを戦略的な投資にシフトしていくか、それが、グローバルな競争を勝ち抜くカギとなります。

今、なぜ、モダナイゼーションなのか

ICTは、かつての単なる効率化の道具から、企業競争力強化や新ビジネス創出といったビジネスイノベーションを生み出す武器としての活用が求められる時代となってきています。
ところが多くのお客様では、既存システムのメンテナンスに手間やコストが費やされており、競争力を高めるICT投資に注力できないことが課題です。企業のICT支出に占める維持運営コストの割合は63%、新たなビジネスに関わるICT投資は13%という調査結果が示すとおり、これまで様々な業務効率化を実現してきたICTがリソースやコストの面では逆に足かせになるという状況を引き起こしています。

2012年度のICT投資の内訳

こうした状況から脱却し、企業競争力を強化するICT基盤にしていくためには、単なるシステム移行ではなく、イノベーションを生む変化対応力の高いシステムへ刷新することが必要です。富士通は、それを単なるシステム移行と区別し、「モダナイゼーション」と呼び提唱しています。既存システムの不要な資産をそぎ落として、効率化を図り、最新技術をもって刷新するというアプローチ、それがモダナイゼーションです。
複雑化したシステムのモダナイゼーションは、一次的にはコストはかかりますが、企業を取り巻く環境の変化に柔軟に対応できる強固なICT基盤を手に入れることができます。
この新たなICT基盤は、お客様の経営の高速化やビジネスプロセス変革、ビジネスモデル変革といったビジネスイノベーションを可能とし、企業競争力の強化に貢献します。

企業競争力を強化するICT基盤

ではモダナイゼーションを成功に導くには鍵はなんでしょうか。企業のICT資産には情報系システム、基幹系システム、と多種様々なICT資産が存在しています。モダナイゼーションにおいては、ICT資産の稼働状況や運用コストをしっかりと把握したうえで、集約・統合等によるスリム化を段階的に実施することが重要です。

とはいえ、基幹システムのモダナイゼーションといった場合、企業の根幹を担う信頼性が要求される重要なシステムであるため、集約・統合を躊躇する企業が少なくありませんでした。 しかし、競争力強化が待ったなしの状況になり、基幹システムも今のビジネススピードにあった変化対応力のあるシステムに変えていくという動きが活発になってきています。

次章では、基幹システムを柔軟性・俊敏性の高いICT基盤に刷新するモダナイゼーションについて、サーバ・インフラの観点でご紹介します。

UNIXサーバ SPARC M10で実現するモダナイゼーション

24時間365日の業務継続を要求される企業の基幹システムには、安定稼動、セキュリティ、レスポンスなど高いサービスレベルを満たさなければならず、その基盤の選択には常に慎重さが求められます。

こうしたニーズに応える基盤として、これまで多くの企業がUNIXサーバを基幹システムに採用してきました。

国内の経済成長の鈍化、グローバル化、競争環境の変化は、これまで企業の中枢を担ってきた基幹システムに対してもTCOの削減圧力が高まっており、これまで採用してきたUNIXサーバだけでなく、低価格なPCサーバも選択肢のひとつになってきています。

しかし、異なるプラットフォームへの移行はアプリケーションの改修や検証が必要となります。サービスレベルの維持には、システム設計・構築・検証にそれなりのコストと手間がかかるなど、リスクはあれ、メリットを見いだし難いのが実情です。

価格だけの問題ではなく、PCサーバは、UNIXサーバよりも、性能、技術が優れている。そんな認識を持っている方もいらっしゃるかもしれません。 しかし、最新UNIXサーバ SPARC M10は、その認識を覆すことでしょう。低リスク、低コストに移行できるのはもちろんのこと、性能の大幅な向上、仮想化技術への対応など、最新の技術の採用により、保守費用も含め大幅にTCOを削減することができます。
そして、高い処理性能と最新技術により、変化対応力のあるICT基盤に生まれ変わります。このSPARC M10によるモダナイゼーションの具体例をご紹介します。

提案例① 仮想化集約によるランニングコストの削減

これまで10台のサーバで基幹システムを運用されていた例です。SPARC/Solarisに搭載されている仮想化機構を使い、2台のSPARC M10に業務を集約しました。これまでの業務毎に行っていた運用を変えることなく、サーバ台数を1/5に、設置面積1/6, 消費電力1/3とランニングコストの大幅な削減を実現しています。
さらに、最新のサーバによる大幅な性能向上に加え、使用しているCPUコア分だけのソフトウェアライセンス課金により、ミドルウェアのライセンスの削減も実現します。

仮想化集約によるランニングコストの削減

既存資産を活かした集約

仮想化のメリットは、集約によるコスト削減も重要なポイントですが、今動いている業務をそのまま使用することができることが最大のメリットです。
SPARC M10には、仮想化機能が搭載されており、最新OS Solaris 11が動くだけではなく、お客様が過去にOracle Solaris 8 , Oracle Solaris 9 , Oracle Solaris 10で構築されたシステムをそのまま動かすことができます。

複数世代のSolaris環境を統合し、投資を保護

提案例② 複数拠点のサーバの段階的統合

各拠点毎にシステムを構築し運用しているお客様の例です。各拠点の運用コストが課題となっており、一つの拠点に順次業務を集約することで、コスト削減を実現するだけでなく、初期投資を抑えつつかつ安全な移行を実現します。

複数拠点サーバの段階的統合

SPARC M10は、1CPUの最小構成から64CPUの大規模構成まで、コア単位、筐体単位で、段階的にリソースを増強できる仕組みにより、あらゆる規模のシステムへの対応ができます。導入時期の異なるシステムの統合や新たなシステムの追加も順次統合のスケジュールや事業計画に合わせて実施可能です。

システム統合に求められる信頼性・運用性

システム統合によるTCOの削減には大きな効果がある一方で、統合したことによる課題が浮き彫りになります。それは統合したシステムの信頼性、運用性です。

SPARC M10は、コンポーネントの二重化、CPU/メモリシステム縮退など業務継続をする信頼性はもちろん、代替コア機能など性能を維持する仕組みも備えており、統合サーバとして最適なサーバです。システムの運用管理に関しても、フロントのPCサーバとバックエンドのUNIXサーバを統一したGUIで統合管理するソフトウェアもご用意しており、運用面でも安心です。

複数サーバを集約しても安心の高可用性

SPARC M10で実現するモダナイゼーションとして、お客様への提案例を中心にSPARC M10の機能と共に紹介してまいりましたが、モダナイゼーションはイノベーションに向けた第一歩に過ぎません。次の成長に向け、ビッグデータなどの活用を含めたイノベーションへの活用を考えなければなりません。

SPARC M10による新しいICT基盤で実現するイノベーションについては、次回の特集記事でご紹介します。

お任せください、Solarisシステムのモダナイゼーション

豊富な実績

富士通は長年にわたるSolarisプラットフォーム製品の開発・提供と、数多くの企業でのSolarisシステムの導入・構築・運用支援の実績があり、インテグレーション能力とサポート能力を蓄積しています。今回、ご紹介した基幹システムの統合集約も数多くの実績があります。

簡易アセスメント(無償)、Solaris移行サービス

Solarisサーバや他社UNIXサーバから、最新SPARC M10への移行をお手伝いする、移行支援プログラムをご用意しております。まず、無償で「簡易アセスメント」を実施した後、お客様に最適なシステム構成を提案し、スピーディーに移行を実施する「Solaris移行サービス」を提供しています。「簡易アセスメント(無償)」のみの実施も可能です。お気軽にお問い合わせください。

SPARC Serversに関する資料請求・お見積もり・ご相談

Webでのお問い合わせ

入力フォーム
当社はセキュリティ保護の観点からSSL技術を使用しております。

お電話でのお問い合わせ

0120-933-200 富士通コンタクトライン(総合窓口)
受付時間 9時~17時30分
(土曜・日曜・祝日・当社指定の休業日を除く)